対人嫌いでも、ナワバリバトルならワンチャンある説

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対人戦闘が苦手でスプラトゥーン疲れを発症した増田さんからのSOS。

スプラを愛し、スプラに愛された男・ナデガタとして、助けてあげたい。
一度でもスプラ沼に指先でも浸かった人間を絶対に逃したくねえ。
増田のSOSに一週間も、いや3年間も応えられて上げられなくてごめんな。

増田さん、結論を言うとナワバリバトルやろうぜ

なぜナワバリバトルなのか?増田さん、ナワバリの話をしてないし、多分あんまりナワバリあまりやってなさそう。

だからこそ、ナワバリ、良いんじゃないですか?ナワバリやろう?な?
3に向けて、今から2をナワバリで再開しようぜ、というオススメする記事となっております。

※この記事は元の記事を書かれたランクBの方に向けて書かれていますので、上級者の方には違和感のある内容だと思います。
上位数%のことなんてこっちは考慮してないんです!

①増田さんの分析、傾向と対策

増田さんは対人ゲームが苦手でありながら、100時間プレイをしていました。
 これはかなりハマったと言えます。
  つまんないゲームに100時間費やせますか?
   スプラトゥーンに魅力を感じなければありえない数字!(朝青龍)

対人以外のスプラトゥーンの魅力は何?
 ・増田さんも言及してる、サーモンランなどの非対人モードの充実
 ・「床を塗る」という独自要素
  ・塗ったナワバリ上で軽快に行動できる陣取り&アクション要素
   ・ルールに干渉して勝利を目指す緊張感…
増田さんは、こういう点には魅力を感じているのではないでしょうか。
 だからこその100時間であり、次の100時間をより充実させるお手伝いをしたい。

②増田さんの長所、短所

まず苦手と思われる

・対人戦闘スキルに自信がない。
・裏取り対処が苦手
 →広くマップを把握することが苦手
  orクリアリング(自陣の敵インクへの警戒が希薄)

得意と思われる

・サーモンランに自信
 →キャラコントロールには自信がありそう
・中距離シューター使いとして、適切な距離感を保持する意識を持っている

以上のことからあなたに提案したいのが、
 「敵を避け、敵から逃げ、敵を無視して動き回り、塗り荒らして勝つ
  というプレイングがいかがでしょうか。

そして、それが最も可能なルールはナワバリバトルなのです。

苦手な対人要素、いっそ避けちゃいましょう!

あなたが魅力に感じる要素、あなたの得意を伸ばしていきましょう。*1

③打ち合いは避け、床を塗ろう

ガチルールは勝敗を左右するオブジェクトが存在(ヤグラ、エリアなど)
 →その周辺に戦闘が集中するため、対面戦闘を避けづらい。

一方ナワバリバトルは、「床=ステージすべてがオブジェクト」。
 あなたが死ぬ物狂いで鉄火場のヤグラに乗り、必死に進めた数カウント。
  それと同じ作用を、あなたの足元に広がる広大な床を塗る事だけで得られます。

なので 塗りましょう。

塗ること自体の快楽、陣地が増える快楽、
 塗ることで勝利に近づく快楽を味わいましょう。

勝利のためには時に危険地帯を塗り必要もありますが、
 安全地帯を塗っていても勝利への貢献になることは変わりません。

④「抜け」を覚えよう

オブジェクトが基本的に中央に存在するガチルールでは意味の薄い、
 ナワバリバトルでは欠かせないテクニック。
  敵がいない敵陣に侵入し、相手陣地を塗り荒らすというプレイです。

敵の攻撃を無視して逃げる*2という特殊な動作が必要で、
 そこであなたがサーモンランで得たキャラコントロールの技術が活かせます

*3

また、そもそもこちらが敵陣で行動していれば、
 自陣からの攻撃である「裏取り」に対処する必要もなくなります

相手の裏取りで他の味方が瓦解することもあり、
 ガチマッチならオブジェクトを掌握されてジエンドですが、
  ナワバリバトルなら敵の塗り荒らし以上にこっちが荒らしてしまえばいいんです

これで裏取りへの対策はばっちりですね!

こっちを追ってくる敵はどうするか?
 まず、「敵が追ってくる」という状況になっただけでOK。
  相手の前線が減るので戦況が有利になりますね。

*4

  ⑤ナワバリバトルは無力感の生じにくいルールです

④までは増田さんへのアドバイスなんですが、これは僕の持論。
なぜナワバリバトルを僕が推すのかという話です。なので文章は一気に冗長になっていきます。

まず言っておくのが、一部の上位プレイヤー以外、スプラトゥーンは50%前後しか勝てないゲームなんです。上達すれば上達するほど相手も強くなるレートシステムが、同じくらいの相手をマッチングするように作用しています。

自分のデータでいうと、ガチエリアの勝率は52%*5。全プレイヤーのうちの上位10%には入ってるとは思います*6が、それでもこれくらいは負けます。

勝利を目指すからこそ対戦ゲームの熱気はありますが、負けの試合を必要以上に引きづらない・負けの試合の中でも、自分なりの満足ポイントを見つけるのが、楽しく続けるコツだと思うんですよ。*7

そういう観点でガチマッチは…負け試合が一方的になる試合が多い
圧倒的な対面力を持つ敵に全滅させられ、打開もできず、倒せない・オブジェクトに触る余地もないで、全く勝負に関与できず負けることもしばしば。
これは、ランクXの僕もBの増田さんも多分同じ。よっぽどの上位プレイヤーでも、トップオブトップに対しては何もできないこともあるし、逆にトップオブトップですら下克上を食らうこともある。
「勝ち試合で脳汁出る活躍ができたぞ」って段階になれてないと、この負けのしんどさを打ち消すのは難しいものです。

 ところが、ナワバリバトルは「ボロ負け」が少ない。リスキル*8でもされない限り、盤石の試合展開でなすすべなく負けたとしても、自陣側はチーム色になってる=ポイントが取れてることがしばしばだし、こっちが敵陣に投げたボムのインクが残ってたりする。
なんだったらワンチャン、相手のデスのタイミングが悪かったりしたら、勝てたんじゃね?みたいな「まぎれ」が起こりうる。*9

 あなたが自陣を丁寧に丁寧に塗った、隙間なく自チーム色に染まった自陣。
あなたが試合終了直前に投げたボムの爆風が残り、そこで奪い取った数%の塗りポイント。
あなたの作ったこの数ポイントで、勝利をもぎ取ることもあります。
もし負けた場合も、あなたの塗りは自チームの勝利のための50.1%を目指した1ポイントだったことが可視化されるんです。あなた個人の塗りポイントとして、そして、試合終了後のマップによって。

あなたのプレイが無駄になることはないんです

*10

たまにやたら強い敵がいてすべてを終わらせてくることがありますが、そんな時は部屋を変えれば無問題です。そんな奴めったにいないし、そういうやつは同類で部屋を固めるので、避けましょう。

⑥ブキに関して(苦手なブキの対処がしんどいという嘆きに対して)

全てのブキは一長一短を持っており、あなたのブキにも長所があり、それを相手に押し付けて優位に戦えている場面もあるのです。
それを実感しづらいのかもしれません。自覚することから実感は始まります。

それでも、あらゆる場面で不利を食らいたくないとあなたが思うなら、万能かつ最強のブキを教えてあげます。みんなにはナイショだよ?

それは、オーバーフロッシャーデコです。

  • 多くのブキより長い射程から繰り出される弾幕で、中・短距離武器を近づかせません。
  • 自分より射程が長いブキには、独自の曲射・跳弾で一方的に殴れます。
  • 一振りで敵を確殺できるので、短距離の不意の一撃にも対応できます。
  • 強力な塗りで短距離シューターの行動をシャットアウトできます。
  • 塗りの強さ・スプリンクラー・ボムピッチャのナワバリ最強セット。

3000時間プレイしてる僕が言うから事実です。

最強のブキはオーバーフロッシャーデコです。

その他のブキを使う人は原罪めいた不利を背負っているのです。
オーバーフロッシャーデコを使い、一刻も早く救われましょう。

出来ればサーマルインクを付け、わずかばかりのメイン性能・ジャンプ短縮・メイン効率・イカ速などを積むと良いでしょう。

あなたが中距離シューターで得た、適切な距離をとって戦う感覚。それを、さらに長い射程、さらに濡れるブキでアップデートできるのです。

オーバーフロッシャーデコを使ってください。

一刻も早く救われる人が多くなることを祈っております。

 

 

*1:別ルートとして、「対人弱くても、キャラコンを駆使してオブジェクトへの干渉を徹底する」という「まさとさま戦法」という戦術が存在し、対人とは別種の技術や胆力が必要ではありますが、能力値の中でキャラコンが一番高そうな増田さんにはハマるかもしれないので参考動画のURL貼っておきますhttps://www.youtube.com/watch?v=XxLVoxIBKnk

*2:本当は敵に気づかれずに敵陣に潜入したり、追ってくる敵を返り討ちにするのがベターですが、まずは「逃げる」から覚えて、徐々にできることを増やしていきましょう。

*3:実はこの「抜け」を発展させて「ヘイト稼ぎ」というテクニックが使えれば、ガチマッチでも通用するプライになるんですが、僕自身も習得できてない技術なので説明しきれないし、まだもっと優先すべき基本的プレイがあると思うので説明を省かせていただきます。

*4:こっちの前線も自分がいない分減るだろうが、という指摘も、「それは次のステップの際に考慮すればいいだろ」という今記事における最強呪文で対処させていただきます。

*5:記録を取ってる700戦以上の集計。

*6:ガチマのレート2500だったらそれくらいは自負できるかなと。ただ、100万人のプレイヤーがいるとすれば10万番目位であり、本当に上手くて影響力もある上位1000人くらいのプレイヤーとは実力が雲泥です。

*7:強くなるコツはこれとは別ですが、そんなコツ、上位1000人に入ってる人らだけが目指せばいいと思うんです。僕は負け試合の5割もある程度楽しめたからこそ3000時間プレイできて、結果徐々にある程度の実力を伸ばせたと思っています。楽しみましょう。

*8:デスした後のリスタート地点で待ち構えた敵に殺され続けること。ボロ負けの典型例。

*9:今更ですがこれはチーム戦のナワバリでなくレギュラーマッチの話をしているのでナワバリガチ勢の人はツッコミ勘弁な。この「紛れ」をいかに無くしていくかがナワバリバトルで強くなるコツでもありますが、それもまたこの段階では考慮しなくていい部分。中級者以上の課題は中級者になってからこなしましょう。

*10:ガチマッチは死票の多い小選挙区制、ナワバリバトルは票数によって割り当てのある比例代表制であり、弱者の民意が反映されやすいのがナワバリバトルである、という説明しようと思いましたが、政治性を帯びるので注釈にとどめておきます。