新連載 今後に期待

まずはジャンプの小畑健先生の新連載、BLUE DRAGON ラルΩグラド。連載前からエロさで話題になっていました。ゲームが原作のファンタジー漫画で、冒頭の重厚な語り口と小畑先生の美麗な絵で初回から作品の世界観を見せつけてくれました。僕はこういうファンタジー漫画が大好きなので、かなり楽しませてくれると思います。同じくゲームから派生した名作、ダイの大冒険のドキドキと、時折見せてくれたレオナをはじめとした女キャラの色気がまた楽しめると嬉しいです。ジャンプが誇る絵師が作画なので、原作の鷹野常雄先生、大変でしょうけど頑張ってください。
冒頭の文が長くてちょっと読み手に敬遠されそうなところを、インパクトのあるお色気シーンを持ってくることで興味を引き、来週以降も読むようにさせる。黄金期に比べて立ち読みで済ます読者が増えた今、こういった工夫が重要だと思います。とりあえずツカミはOK。来週以降どのような展開をするかが大切だと思います。ダイの大冒険はたまにエロかったけど、読者はエロだけに惹かれて読んでいたわけじゃありませんから。まぁエロオンリーでも小畑先生ならかなりのものを見せてくれると思いますが、それをわざわざゲーム原作でやる意味も無いでしょうし。毎回ラルが迫るのを、ミオ先生が大人の余裕ではぐらかす、そんな展開がいいなぁ。(ミオ先生は年齢的には決して大人ではないでしょうが、精神年齢的に。)
個人的な難点を挙げたらヒロインの名前が僕の姉の名前ってことです。よりによってお姉さんキャラの名前が姉と一緒だとは…どことなく見た目似てるし。安心して萌えられないというジレンマを抱えてますが、多分その内平気になるでしょう。

まんがクラブでは、新・自虐の詩がスタート。
男の操の連載が終わり、自虐の詩の映画化が決定した業田良家先生。今回も期待です。
新・自虐の詩といっても、幸江とイサオのその後ではありません。1話目を読んだ限りでは、毎回違った登場人物や場面を描くオムニバム方式の漫画のようです。もっとも自虐の詩は、もともとオムニバム方式の作品を幸江とイサオのシリーズに一本化したようですが、文庫版の自虐の詩しか知らない僕にとって、新〜といわれてもピンと来ません。
自虐の詩にしろ男の操にしろ、業田先生の漫画は、よくある4コマのように淡々としてある意味では平凡な空気が流れているのですが、その平凡さの中に登場人物の人生を確実に描き、最後に一気に噴き出させます。男の操も終盤の展開は凄まじかったです。(小学館は1巻と同時に2巻も出した方が良かったんじゃないかなと思います。)
だからこの新連載は、長い気持ちで楽しめると期待しています。
まんがクラブは他にカラスヤサトシが新連載。この作者の感想では月並みだと思うけど、作者の素朴さが前に出てきて楽しめそうです。
読みきりで久しぶりに菅原県が読めて嬉しかったり。