題字 畑律子の元ネタってギャグ漫画日和だと思う 1年ぶりの8巻

久しぶりの新刊なのに、月刊休刊という暗い気持ちで迎えるとは思いませんでした。でも読んでいくうちにそういう負の感情を笑いで吹き飛ばしてくれました。やはり笑いというのはいいものだ。月刊少年ジャンプ編集部には、何とかこの漫画を上手く移籍させてもらいたい。ギャグ漫画日和 巻の8。

アマゾンで8巻がないからしばらくは1巻貼っときます。
〜前巻までのあらすじ〜
天才ピアニスト銀河進は以下略

月刊少年ジャンプで1999年から連載、最初は拙い印象をありましたがすぐに看板漫画にまで成長し、アニメ化も果たしました。主に歴史上の人物を元にしたギャグ漫画、ですが歴史ネタでは巻を経るごとに割合が減り、8巻ではレギュラーの芭蕉聖徳太子の他に2回しか登場しません。それでもイメージとして歴史ネタは根強いです。実在の人物にギャグ要素を加えるのですが、どんなキャラに仕上げているかが分かりやすくなっています。例えば日本地図の製作で有名な伊能忠敬は、2コマ目で「もう足が限界だ!」と言う弱気なキャラとして登場。実際の忠孝の業績との分かりやすいギャップになっているのですが、旅のお供として後から登場するキャラが更に濃いので一筋縄で行きません。聖徳太子の話で出てきた調子丸も実在の人物らしく、こういう風に史実を踏まえつつ無茶をやるタチの悪さに病み付きです。「調子が悪いから調子丸」なんてこと言ってくるからてっきりフィッシュ竹中さんと同様のオリジナルキャラかと思いました。フィッシュ竹中さんと言うのは聖徳太子の友達の後頭部だけ魚類の人です。
他にもロボット研究所やアンラッキーシリーズ、博士ネタなど定番と言える話もありますが、ほとんどが一発ネタ。ギャグ漫画日和が凄いのは、毎回違うキャラ違う設定で話が出来ているのに、それで長期連載していることにあると思います。毎度変なキャラ出してきてよく続くなと感心してしまいます。一番好きな回は「はじめよう!リサイクル」の回。博士のテンパり具合はいつも通りだったけど、リサイクル博士がリサイクル全然知らなくて子供にツッコまれまくる様は爆笑した。かなり印象強かったけど4ページしかなかったのか。
週刊少年ジャンプで掲載された「子役」という読みきり。これはもしかしたらギャグ漫画日和週刊移籍の布石だったのかもしれないけど、売れ行き不調な月刊が週刊読者を引き込むための宣伝だったのかも。これから先どうなることやら。