医療ヒューマンドラマ RAY

最近までチャンピオンに短期連載していたスクール人魚が強く印象に残り、作者の吉富昭仁先生の他の作品も読んでみようと思いました。

RAY 7 (チャンピオンREDコミックス)

RAY 7 (チャンピオンREDコミックス)

物質を透視できる目を持つ外科医、レイ。彼女の目を手術した医師の名はB・Jであり、その医師のシルエットは見るからにブラック・ジャック。最初はブラックジャックのオマージュの医療漫画だと思って読んでいたのですが、レイの過去にまつわる話から様々なエピソードが絡んできて、物語が思いもよらない展開をしていきました。複雑で重い話に没頭しつつも、やたら回転する無敵の院長など、キャラクターの面白さでサクサク読めました。
闇の組織の目的にイマイチ納得できなかったり、曰くがありそうな篠山の過去が語られなかったりなど、引っかかる部分の多い話でしたが、これからまた何度も読んでいくうちに見えてくるものがあるかもしれません。全体を通して見ればきれいにまとまった印象があります。一話一話の緊迫感(たまに脱力)があり、一気に読ませる面白さがありました。
久しぶりにまたEAT-MAN読みたくなりました。他の作品も読んでみたいです。