4巻からの野望の王国感想

雁屋哲先生の野望の王国が大好きなんです
伝染るんです。でもネタにされた野望の王国の完全版をブックオフで発見しました。しかも105円で。安っ!

野望の王国完全版 6 (ニチブンコミックス)

野望の王国完全版 6 (ニチブンコミックス)

都合よく1巻からそろってなかったのですが、以前BLACK徒然草さんのレビュ-を読んだのでまぁ大丈夫だろうということで4巻のみ読みました。4巻の画像がなかったので6巻の画像を出しときました。はまぞう使えねえ・・・
ということで、4巻のみの感想です。
とりあえず起こった出来事を羅列しますと、
子供(重病)誘拐
右翼幹部暗殺未遂、ついでに無関係に近い大学放火
右翼幹部爆殺、ついでにヤクザも
会社員4人をエレベーターで撲殺
気に食わない上司を処刑
暴力団事務所同時多発テロ
これ全部野望のためです。
暴力で日本を支配するという野望、日本最大の暴力機構“警察”を掌握し日本を制圧するという野望、宗教で日本を支配するという野望・・・まるで野望のバーゲンセールだな。まぁこの漫画によると、男はみんな野望を持っているようですから。
野望とか暴力とかには正直ついていけないんですが、登場人物の野望を実現するための言動が痺れるものがあります。窮地に陥りながらも形振り構わない行動で切り抜ける警察署長柿崎、その柿崎の策略を見事に退ける主人公の兄征二郎、そして何より、自らの野望のためにその最愛の兄すら陥れようとする主人公の征五郎。これにはホスト部の鳳鏡夜も可愛く見えます
異常なまでに野望に燃える登場人物たちを見ていると、なんだか引き込まれて行くのが劇画の力なんでしょうね。
同じく川崎が舞台の天体戦士サンレッドとはギャップがありすぎです。でもこれも一応世界征服をたくらむ悪の組織の話。川崎は暴力にあふれている
最後は雁屋哲先生による東大法学部をボロクソに言ったあとがきの紹介で閉めたいと思います。
東大法学部出身者に共通していることは、「人間の器が小さい」「世界に通用する知性がない」(中略)私が経営者だったら、絶対に東大法学部出身者は雇わない
僕が言った訳ではないのですが、東大法学部の人にすまない気持ちで一杯です。


野望の王国の世界観に僕は全く共感できないということを最後に誤解がないように付け加えておきましょう。でも面白いですよ。(4巻しか読んでないけど)