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上手くまとまんないから箇条書きで 父の暦

父の暦 (小学館文庫)

父の暦 (小学館文庫)

・ある男の元に、実家に暮らす父が亡くなったという知らせが届く。だが、男の反応は微妙だった。
・15年ぶりに帰郷し、通夜に参加する。そこ親戚が父の思い出話を始める。
・親戚の話と主人公の回想が重なり、かつて家族に何があったかが語られる。
・自分の知らなかった父親を知ることで、いままだ抱いていた父へのわだかまりが解かれていく。


気になった点
・父の死の描き方
「犬を飼う」では日に日に弱りながら苦しみぬいて死んだ犬を描いていたけど、「父の暦」の父の死の描き方は極めて穏やかだった。
・父の死をきっかけに父へのわだかまりが解けた主人公。皮肉な構図なのだけれど、「後悔」とともに「父を知れた」という前向きさも感じた。
・郷里を離れたいと思い続けた少年時代。実際に離れ、距離を置くようになった現在。自分の境遇と重なり複雑な気分に。「いつの日か郷里がそれぞれの心の中に帰ってくる」という言葉を出したのは作者自身の自分で出した結論なのだろう。
・「郷里への反発」「外に飛び出すパワー」を描く20代の物語が「GO!ヒロミGO!」(麻生みこと先生)なら、そこからの「原点回帰」の30代以降の物語が「父の暦」なのだと思った。作者関係ないこじつけ。


機会あったらまたしっかりとした感想書きたい。