ichtys先生 読みかたが分かりません

シューピアリア 1 (ガンガンコミックス)

シューピアリア 1 (ガンガンコミックス)

ビリビリイヤーンで初めて存在を知り、今月のガンガンでも読みきりがあったりで気になっていた漫画でした。2巻まで古本屋で見つけたので購入。屍姫につづいてアミ彦がきっかけです。
ガンガン系・スクエ二系のファンタジーは個人的にはツボなんですが、この漫画は多分はじめての甲子園でネタにされなかったら読むことはなかっただろうと思います。いかにも女性向けの絵柄って感じで、敬遠しちゃうんですよ。少女マンガは普通に読むので、絵柄で敬遠するのが自分にとって無意味だとは分かっているのですが。

世界の半分以上の人々を殺しモンスターを従えた魔王、シーラ。自身を狙う勇者エクサを殺すため、身分を隠して彼に取り入り隙を突くことに。ところが、シーラはエクサに惹かれてしまう。あらすじは大体こんな感じです。
2巻のコピー登場の回がお気に入り。今まで力を振りかざし、軽蔑という感情しか受けてこなかったシーラが、エクサ達によって仲間=信頼で動く関係を知ります。こんな感じで勇者と共にすることによるシーラの心情の変化が見所。いきなり変わっていくわけじゃないです。その後のシーンではコピーに対し「人はいくら殺してもいい」とか言ってしまうあたり、エクサの主張と違いますし。それが本心からの言葉か、魔王という立場のしがらみから出た言葉なのか分かりませんが。
ファンタジー世界とか、ロミオとジュリエット的な敵同士の許されない恋とか、自分のツボにピッタリでした。絵柄も特に気にならなかったし、ガンガン系のほかの漫画が好きな人なら問題ないと思います。今後シーラがどのようになるのか、勇者とシーラの関係がどうなっていくのか楽しみです。とりあえず3巻も買わなければ。