Webコミックポータルサイトは出来れば企業が作るべき

Webコミックポータルサイトが欲しい - フラン☆Skin はてな支店

全てのWebコミック誌や今後佐藤秀峰さんのようなプロの作家サイトとかも網羅し、その更新情報をRSSと希望者にはメルマガで配信し、読みたい漫画へ直通できるような街の本屋さん的なポータルサイトが欲しいトコなんすけどね。

激しく同意。自分としては、個人の漫画家の漫画までカバーするのは難しいと思うけど、少なくとも「企業がやってるWebコミック誌の更新状況を、ここさえ見れば把握できるサイト」が欲しい。
例えば「〇月〇日、A社Webコミック誌が更新されました」みたいな必要最小限の情報が提示されるだけでも非常に助かる。だってWebコミック誌の巡回クソめんどくさいんだもん

毎日1冊以上のペースで漫画雑誌に目を通している人は、大半の漫画雑誌の発売日は把握しているけど、覚えていないものも結構あります。特に隔月異常の発売間隔の雑誌。そういう場合でも、本屋・コンビニに行けば新発売の雑誌が並んでいるので発売した事がわかります。
ところが、Webコミック誌には「本屋・コンビニ」に該当するものがない。更新日を逐一把握し、その度にそのサイトに個別に訪れなければ読むことが出来ない。

WEBコミックハイ!にガンガンONLINE、モーニング2にウルトラジャンプエッグなど、これらに興味のある人の一体何割がそれらの更新日を正確に把握できているだろうか。10日区切り、1週間区切りだったり、本誌と同じ発売日だったりで、個別としては分りやすいんだけど、それを網羅するとなると大変なのよ。
Yahoo!コミックも漫画の数が多いのは良いけど、「僕が見たい雑誌の見たい漫画」をピンポイントに検索するのが難しいし。トップ画像とは別に「〇月〇日 ヒャッコ更新」見たいなページも作ってくれねえかな。めんどくさいんよ。


この現状の解決というか、参考になるのが、ニコニコ動画の検索の便利さなんじゃないかなと思う。
そう思ったのは、犬さんの反論記事がきっかけ。
http://d.hatena.ne.jp/indigo-yellow/20090524/1243165730
「Webで漫画を読む」という行為自体が多くの人にとっては壁がある、そのためポータルサイトを作っても効果が薄いのではないかという意見。
その指摘は妥当だと思う。でも、それが「ポータルサイトの必要性」に影を落とすかといえば、そうは思わない。逆に、多くの人に敬遠されている現状だからこそ、こうしたサイトが必要になると思う。
たとえ小さな一歩でも、元が小さければ割合的には大きな一歩になる。*1

例で初音ミクニュースが出されているが、今Webコミック誌で必要なのはまさに初音ミクニュース的存在ではなかろうか。ニコ動のランキングでもいいし、週刊ボカロランキングでも良い。「ジャンル:初音ミク」の人気作・話題作・最新作が端的にまとめられ見ることができる。「ジャンル:Webコミック」にはそれがない。あたかも新着動画にかじりつくような不便さを強いられる事になる。個人が公開しているWeb漫画のほうが、ランキングに参加して人気作が知れる分便利だ。しっかりしてよ企業。プロでしょうが。

Webコミック誌はマイナーだ。しかし、だからこそそれを少しでもメジャーにする術をとるべきではないだろうか。ポータルサイトはそのための必要最低限のものだと思う。マイナーなものを扱っても1サイトとしてはたいしたものにはならないだろう。でもそれは、そのジャンル事態の知名度・普及率を変える可能性があるのではないだろうか。
「書店」「コンビニ」という強力な媒介を持つ「立ち読み」と比べては、そりゃあ省みる必要のない微々たる存在かもしれないけど、それは今の話であり、これから先を目指すのであれば今は挑戦すべき時。そもそも立ち読みは小売店へのリスクの押し付けという一面もあって、出版社は自分らで販促媒介を作り出す必要が出てくると思う。だから僕はポータルサイトを「企業が」「企画として」行うべきだと思う。

まぁ出版社の垣根はどうするかとは思いますが。でも、自分らのとこだけ宣伝してるより他も紹介しちゃえば相乗効果があると思うんだけど。そこら辺は素人考えの楽観視だとは自分でも思うけど。

*1:マイナー漫画を紹介しても注目を集めないというレビューサイトの悩みを耳にすることがあるけど、元がマイナーなんだから、例えアクセス数が他より少なくても「既読者に対する割合」ではむしろメジャー作品よりも大きい影響を残せるんじゃないかと思う。本筋とは離れた。