おっぱいがたゆんたゆん 少女マテリアル

少女マテリアル (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

少女マテリアル (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

みんながこぞって「凄い凄い」と絶賛するハナハル先生ですが、快楽天で追ってないんでどれ程凄いのかイマイチ分かりませんでした。かみちゅはストーリーがよく分からず楽しめず。カラーイラスト載ってるのを何度か読んだけど「キャッチーにエロいなぁ」くらいの印象しかありませんでした。自分の趣向としていくら絵がエロかろうが4ページじゃエロ漫画として楽しめないので。
なので「初の成人漫画単行本」は非常に楽しみにしてました。「あのウワサのハナハル作品がまとめて読める」という期待感。同時に「鳴子ハナハルがナンボのもんじゃい」という天邪鬼も潜んでいました。

で、期待8割で読み進める・・・

読み進める・・・

読み進める・・・


大変おいしゅうございました。

いや、これはエロい!素晴らしい!
なにが良いって、乳が良い。「たゆんたゆん」してるんですよ。
以前好きなエロ漫画10個挙げた時に、自分の好みが「ロリ所により一時露出」という事をさらしたわけですが、この作者の場合だと貧乳より乳でかい方がキます。乳の質感があって、柔らかさが感じられて、エッチシーンの最中でそれがふわんふわんと動き回るんですよ。先端舐める描写が多いのも非常に嬉しい。それがまた過剰なねちっこさが無いのにいやらしいのです。

乳描写で特に良いのが「蔵」という作品。好きな男の目の前で女が犯されるという王道シチュエーションですが、恥辱と罪悪感に襲われる女の表情をこれでもかと描きつつ乳がたゆんたゆん。この話に関して言及すべきは閉じられた世界の狂気みたいなものかも知れませんが、自分にはここでのそれがエロを楽しむためのツール以上には感じられず。つーか貧乳の妹より巨乳メイドに反応する自分にびっくり。
カラミのシーンは、作家ごとに「漫画ならではのケレン味」を効かせているものだと思います。チンコやたらでかかったり、やたら濡れたり。そこら辺どちらかというと押さえ気味なのになんでこんなにエロいのかというと、表情の絶妙さ加減と乳描写の強みがあるんじゃないかと思ったり。白黒でこんな乳描ける人っているんだなぁと。まぁ自分が今まで乳漫画スルーしてきたというのがあるんですが。
あーこんなこと書いて長年のハナハルファンから「乳描写が凄い?素人め、何も分かってないなハナハルの事を」と言われるかも知れませんが自分にとっては「乳がエロい漫画家筆頭」というイメージで定着しました。
あと表情。これは良いエロ漫画には必須条件ですが、これもまた良い。喜怒哀楽がきっちり伝わると作品世界にのめり込みます。顔の崩し具合を抑え目で女の子の表情が大きな振れ幅があるのが素晴らしい。

一番好きな話はスクランブルドエッグ。蔵も「閉鎖された環境の狂気」という大好物な場面設定なのですがいかんせん新鮮味は少なく、読んでいて気持ちが揺らいだのは断然この話でした。

個人的にカラーより白黒の時の絵が好きだなぁと。根っからの漫画好き*1だから、というのもあるし、カラーでエロい一枚絵を描く人が多すぎて感覚が麻痺しているというのもあります。ただ、この人の白黒の絵は何か雰囲気が他にない感じがします。技術的なこと分からないので抽象的になりますが、「田舎っぽい」というか「昭和っぽい」というか。温かみがあってノスタルジックで土っぽい感じ。だから、一昔前の場面設定の話が非常にマッチしています。SFチックな回はちょっと違和感感じたり。その違和感が良かったり。
この人が他にどれだけ描いているか知りませんが、4ページのカラーより20ページの白黒をもっと読みたいなと思います。

エロ漫画初単行本となると最低でも3割は拙い時代の作品が入り込んでしまうものですが、全編に渡ってエロもストーリーも高水準なのが驚き。詳しい事情は知らないけど、なんでこの人もっと前に単行本出なかったんでしょうか。まぁそれは昔からのファンの人が死ぬほど抱いていた疑問で自分が言うことじゃないでしょうが。

http://d.hatena.ne.jp/sasamanga/20080630/1214844330
漫画脳さんのレビュー。
最期に、犬さん、ありがとうございました。大変おいしゅうございました。

*1:>アニメ、>ゲーム