女装少年が執拗にオ○ン○ン嬲られる漫画、チャンピオンREDで新連載

以前週刊少年チャンピオンで「吸血聖女キリエ」を連載していた杉村麦太先生が、今月号のチャンピオンREDで久しぶりの新連載です。最も「歓喜天」名義で成人向け漫画を出していたようですがそちらは未読です。
キリエという漫画、どういうものか簡単に説明すると、(吸血鬼)の少女キリエが西部劇の世界を舞台にドンパチやるというお話。荒い説明で申し訳ないけれど、これが実に面白かったのです。
杉村麦太『吸血聖女キリエ』を読む
「王道少年漫画」としてキリエを傑作と評しておられます。尻切れトンボに終わってしまっているのが非常に残念な作品でした。
キリエ終了から4年、帰ってきた杉村麦太先生の新作は「アキハバラ無法街」。
無法街ってのに杉村先生らしさ、アキハバラってのに厄さを感じます。ちなみに今月のRED、明らかに秋葉原を舞台にした漫画「ドスペラード」が近年稀に見る酷い投げっぱなしで連載を終えました。打ち切り?(参考・グレースタイル 超問題作、「ドスペラード」まさかの第一部完ッ! 続きは売り上げ次第だぞ♥)
世間に溢れかえるアキバをネタにした漫画ですが、チャンピオンRED杉村麦太の組み合わせでよくあるただの萌え漫画に仕上がるはずがありません。見事な化学反応を見せてくれました。
秋葉原がスラムと化した近未来。主人公くるりメイド喫茶で働く男の子。登場シーンからいきなり首吊り。キャラが徹底的にいたぶられるのは杉村先生の作品の特色でしょうか、今回もやられ放題です。特に股間。店でヘマすれば同僚からガスガンで股間を撃たれ悶絶。くるりを襲う敵には玉つぶされんばかりに股間を蹴り上げられます。「可愛い男の子」が珍しくなくなった今でも、股間を攻撃される女装少年は中々見られないんじゃないでしょうか。少なくとも一般紙では。

ほれぼれする暴力。これ♂ですよ。男の子なのに可愛い+可愛い子なのに痛めつけられる+男の子なのに股間を蹴られる=破壊力。
「無法街」と銘打っているだけあってアナーキーな漫画。メイド喫茶に突然軍用サイボーグが乱入、店を襲撃してメイドの1人(スク水幼女)を拉致。助けに向かう主人公とサイボーグたちがドンパチ。「不死身のフジナミ」の様な、警察はいない・武器の威力は五割増しの世界。実にオバカで素晴らしいです。パンチラ満載のガンアクションシーンで股間はモッコリ。キリエのあの衝撃が間違った要素を加えて蘇えりました。ファンとしては今後に期待せずにはいられないのですが、次回登場は2ヵ月後。早く正式に連載となってほしいです。
読んだ後のこの気持ちをイマイチ吐き出しきれてない。なんというか、本気で萌えた。「萌える」って安易な言い方だけど、虐待される主人公達に心を奪われた。ここまで心を奪われたら自分の変態性を認めるしかないなぁ。今更だけど。

キリエ 1―吸血聖女 (少年チャンピオン・コミックス)

キリエ 1―吸血聖女 (少年チャンピオン・コミックス)

キリエ 2―吸血聖女 (少年チャンピオン・コミックス)

キリエ 2―吸血聖女 (少年チャンピオン・コミックス)

キリエの続きが見たいとまで言うのは欲張りでしょうか。

○追記
グレースタイルさんの記事もどうぞ。
グレースタイル 杉村麦太の新作は女装+アキバ+ガンアクション