君はブイアワ2021夏でLiLYPSEの琥珀の身体を見たか

 nadegata.hatenablog.com

【DAY1 夜公演】Virtual Music Award 2021 SUMMER - ミクチャ (MIXCHANNEL)

↑のVtuberライブの感想記事の続き。ライブで知ったLiLYPSEというユニットについて。

Life Like a Live ! 公式サイト

去年9月にエイベックスのAVALONまりなすとかいる所)主催で行われた大規模なVtuberのライブイベント。

そこで新人VtuberLiLYPSEが、3Dライブで異例のデビューを遂げました。主催のAVALON所属とのことでした。

華々しいデビューの後は9か月ほど音沙汰がなく、今年6月になってYouTubeに動画が上がり始め、7/3のVirutal Music Award 2021 SUMMER DAY1(ブイアワ)で2回目のライブ出演、という経緯のようです。

活動頻度で言えば新人当然の彼女らが、再びイベントに出演し、人気・実績のあるメンバーの中で堂々としたパフォーマンスを披露したことは、内部の事情は想像するしかないですが、「体制整えて準備して満を持して出てきた」ってことなのかなぁと。

エイベックスの秘蔵っ子」って認識で良いでしょうか。

 

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LiLYPSE

良いスクショ取れなかった…

そっくりの容姿の姉妹。騒がしく高飛車な赤髪の子が暁みかど、クールにツッこむ青髪の子が暁おぼろ。きっちり固めたキャラクターをライブでは突き通したって感じだでした。*1

ライブでは 他メンバーと共演したり、自身のオリジナル曲も披露したのですが、カバーした「琥珀の身体」が圧巻でした。

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↑はオリジナルであるHIMEHINAのMV。

声のハモリが奇麗でした。はじける元気な声と落ち着いた声の組み合わせは個人的にも好みのど真ん中。花譜とキズナアイとか、おかころとか、それこそカバー元であるヒメヒナとか。

個々の歌唱力も圧巻でした。叫ぶ箇所、高音に跳ねる箇所、途中に挟まれる感情を剥き出したセリフを掛け合う箇所。パワーを込めながら全くブレない完成度の高いパフォーマンスで、曲の世界観・緊張感を表現しつくしていました。

ダンスも好きです。衣装がダンスに映えます。フワフワしたスカートは見てて楽しいし、奇麗な脚質やゴツいゴスい靴などの小物が、ステップを優雅に見せていました。
ヒメヒナの元動画と二窓で再生して、互いのダンスの完成度の高さにほれぼれしてました。

前回のブログで「持ち歌に比べてカバー・コラボで歌う曲の場合、慣れなさを感じることもあり」と書きましたが、LiLYPSEのパフォーマンスはどの曲も明らかにクオリティが高かったです。
恐らく歌・ダンスの素の能力も高いんでしょうし、練習を重ねて完成度を高めることで、僕らの様な初見を引き寄せるぞという覚悟と執念を感じさせました。

そもそも琥珀の身体という選曲が凄い。*2イベント側なのか、運営側なのか、エグい選曲をするなぁと。

まず元がヒメヒナだから、その高い歌唱力と比べられるし、曲自体も難しい。
有名Vの代表的な曲で、世界観がきっちり形成されているため、「ショボいパフォーマンスをしたら見劣りしてしまう」という面も正直あるでしょう。それ+ダンスもとなると何度はさらに上がるでしょう。それでも彼女たちはやり遂げました。

ヒメヒナ楽曲の共通したコンセプトである、ダークで悲しみを帯びた世界観を十二分に表現したパフォーマンスで、それに加え優雅さも、その佇まいから感じさせました。
*3

ヒメヒナという音楽Vの巨人に、謎の大型新人が挑むという挑戦の結果、琥珀の身体を自分たちの持ち歌に昇華してると感じました

事務所の他メンバーやVtuber全体の傾向から、多分近いうちにお披露目的な3DライブがYouTubeで配信されると予想します。それが開催されたら見た方が良いんじゃないかな。今後無料でそれを見る機会あんまなくなると思うし、試しに見てみると良いんじゃないかなと。あくまで個人的な予想なんで外れるかもですが…

 

ここからは余談

数日前ツイッターで「Vよ3DのMVを出せ」と無茶言ったんですが、そこにもつながる話。
LiLYPSE、ダンスも衣装もモデルも雰囲気もめっちゃ素敵で、そこに惹かれたのに、今YouTubeで見れる彼女らの「動画」ってないんですよ。イラストを元にしたMVやライブのスクショはあるんですが。そこがもったいないなぁと。

今回のライブに合わせて、前回のライブ映像を編集して出すとか、できないものなのかなぁ。もうアーカイブ購入もできないし、ブイアワのアーカイブが見れるのも今日までです*4TwitterでGIF上げるだけでも違うと思うんだよなぁ。ダンスを含めた3Dモデルのパフォーマンスで真価を発揮するタイプと思います。

ただ、上げてる歌ってみた動画、イラストな事に文句言ったみたいな形ですが、めっちゃいいんです、これはほんとに素直な気持ちで。

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 イラスト自体が奇麗でキャッチーだし、「歌ってる方の口が開く」差分に切り替わる演出は、2人の個性か分かり切ってない視聴者に「こっちの子がこういうキャラなのね」って理解が深まるのに寄与してると思いますう。オリジナルのセリフが挟まるのも印象的。そもそも歌が単純に上手くて楽しい。

僕の拙い文章力で伝わりきれないLiLYPSEの凄さ、是非いつかの機会で皆さんが知ってもらえたら。最近は定期的に歌ってみた動画を出してる感じですが、それだけじゃあ、ないんだ。おめシス風が出たところで終わります。

*1:みかど(赤の子)がおぼろ(青の子)を間違って「みかど」って呼んだミスはちょっと面白かったですが、勝負所であろう彼女らにとっては危ういミスかもしれず、それでもそこから全く崩れる所なくパフォーマンスをやり切ったのは見事ですし、後から見返すとこのミスが「ライブ感」に一躍買ってる気すらしています。

*2:ヒメヒナは普段の動画・配信は明るく元気なキャラクターを前面に出しているのですが、楽曲になると、「VtuberをSF的に解釈して、そこに生まれる悲劇や葛藤を描く」というダークな世界観を表現しています。他の徐たちの背後にいるクリエイター集団の創作への情熱と、それに応えるヒメヒナのパフォーマンスがヒメヒナの凄さかなと思います。

*3:見事すぎて、「クローンの悲劇」を歌ったこの曲と、共通した3Dモデルを持つであろう2人が重なって、彼女らになかったはずの背景を印象として抱いてしまうほどでした。琥珀の身体のイメージがつきすぎることはLiLYPSEにとって望ましくはないかもしれませんが、正直今後ずっと自分の中には残ると思います。

*4:僕がブログを書くのに1週間以上かかったせい