これから靴下の話をしよう。
私の靴下は、現在以下の商品でほぼ統一されている。
これがお気に入りというわけでもないが、これをここ数年で3セット買っている。
数年で買いなおす程度に穴が開きやすく、それにしては値段はあまり可愛らしくなく、除菌効果の恩恵もあるのだろうけど普段は実感しにくい。
スーツ仕事ですらないというのに、夏でも暑苦しい黒長靴下を履く理由は、左右のある靴下を全て統一することで「揃える」という悲しみにさよならできるという利点もあるが、
もう単に「他に選択肢がない」からである。
なぜなら私の足のサイズは30センチもあるからだ。
そう、我々、足のデカい人間は、選択肢がない。
大柄な男性の足のサイズ、大概が27センチ、精々28センチ程度だろう。
市販されている靴下も27センチまでは大概ラインナップにある。
しかし、そこからたった数センチが、ない。あっても28センチまでしかない
29以上が、マジでねーんだわ。
たった2、3センチだが、お前、おいそこのお前、足が26センチのお前、23センチの靴下を履けるか?履けないだろ?そりゃそうだわ。
でもな、俺たちはな、自分に合う靴下が見つけられなかったら小さいやつを履くしかなかったんだよ。
見つけてきたなるべくデカい靴下を、まるでコギャルがルーズソックスを作るかのように、かといって彼女らのようにゴムを抜くまではできないが、伸ばす。 それしかできない。
かつてはくるぶしソックスを愛用していた。
伸ばしやすいから。
ちゃんとした服屋のやつでなく、100均のやつのがマシだった。
伸ばしやすいから。
我々はこんなしょっぱい家内制手工業に手を染めなければならなかったのだ。
そうしたノウハウを得る以前は、更に苦痛と屈辱の日々だった。
小さいサイズの靴下を、そのまま着る。
ただそれだけである。
足が痛い、苦痛、圧迫感。
まるでジャングルで育ったオオカミ少年のような息苦しさを足元に感じながら生きてきたことが、私の今日の社会不適合の遠因になったのかも知れない。
これは纏足である。
デカい足族の自由を奪う、社会からの呪いである。
↑の記事によると、28センチ以上の男性は2%程しかいないらしい。
いわんや30センチ。
そりゃ量販店も扱わない。
全人類が靴下に悩まないようにすべきか?シャキールオニールの如き40センチとかまでラインナップしていたらきりがない。どこかで切らなければいけない。
しかし、社会の最大多数の最大幸福の動きの中で、自分が切られるしんどさは、まさにマイノリティの悲哀のようで自分の胸突き刺さるぅ。
左利きが改札や飲食店その他諸々で厄介が多いという話を聞いたことがある。
同じなんだろうな。
みんな、苦労を、知ってください。僕らの名前を憶えてください。
いや、苦労は過去の話で、今はAmazon様々でこの靴下地獄の卒業を果たしているわけだけれど。
何つーかね、数年前までずっと抱いていた靴下の恨みをどっかで晴らしておきたかった。
当然靴も大変。都内にはデカい靴専門店があり「選べる喜び」が存在する。
地元はクソ。選択肢どころか、存在すらしない、取り寄せしようにも、このデカさだと同じサイズでもメーカーによる誤差がでかくなるのでシューズでも29~30で適正なサイズが変わるし。同じ靴取り寄せしようとしても在庫すらないとか言われるし。
0.5 センチ刻みで靴が買えるお方はよろしおますなぁ。
何が言いたかったかというと、
靴下デカいのなくて困ってる人、
Amazonで買おう!
ついでに他のいいやり方があれば
教えてくれ!
(一番言いたいことだったので唐突に字がでかくなる)
ここまで書いておいてよりリーズナブルな靴下が他にあったことに気がついた。
マジか…多分上の商品よりは新しいが、あったんだな。
移行すべきか、白靴下を新たにこっちで揃えるか、
まぁ選択肢が増えることはありがたいです。
デカい靴下を売ってくれるすべてのメーカーへ、幸と営業利益があらんことを。
これからも捨てんといてくださいお願いします。
…僕はAmazonで救われる程度のマイノリティだけど、シャッククラスの巨人、どうやって対処してるんだろうなぁ。プロスポーツ選手とかで実際にいるだろうし。