私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 通読そしてドハマリする

以前から楽しく読んでたわたモテ、単行本を読み返したら自分の認識異常に面白い作品と気付き、ドハマリしました。その時のツイートをそのまま転載。

 

風呂入ってわたモテ読んでる。読めば読むほど味が出るなー。

素で人と接することができるのって難しくってしんどくて、でもそれができると楽しいよな。

いのけんさん、次回のわたモテ会には読んでください。今度は自信を持って参加できる。*1

わたモテ、喪女自爆ギャグが主人公に友達が増えてっていつしか百合ハーレムモノに、という認識が僕もあったんですが、読み返すと印象変わりますね。偶然かもしれないけど見事な構成で孤独な少女がいつしか輪に加わり広がる青春群像劇として美しい物語になっている

良い子悪い子普通の子、好意悪意無感心が上手く入り混じってて。今までネモ良いなあとか思ってましたが、ちょっと変わりましたね。

この感情が「箱推し」か!と

ゆりちゃんに人気集まるのすげーわかった。エキセントリックもこっちラブ1号って印象*2だけど、この子が大切にしているのは仲間なんだなと。不器用さと融通の利かなさ拗らせた排他的な性分の反動か、自分が心を許せる人にとっての執着が強い。

修学旅行前のケンカとか、なるほどそういう子だと納得が。

もこっちと仲の良さを見せつけられて嫉妬ムーブする事をまこに咎められたり *3、ネモに興味がなくてつっけんどんな態度を取っても距離を詰めてきたり、この面倒くさい子にとっての輪がもっと広がっていくだろう様を見る事への期待というか、もこっちのカップリング相手というよりもう一人の主人公的な。

こいつわたモテの話するとすぐふぁぼるな。*4

喪女自爆ギャグとして始まり、徐々にその孤独、辛さをシリアス方面でも描き、学外の親友という癒やしも同時にあり、見知らぬ卒業生のエールだとか、面倒を見てくれる先輩の存在、クラスで声をかけてくれる存在ができ、そこから修学旅行のカンブリア大爆発が起こるがそれは特異点でなく全て一貫してる

青春群像劇としての色が出てきたにもかかわらずもこっちの下品さや間の悪さはそのままでそれがギャグ漫画としての面白さに繋がってるんだけど、それがクラス内で不発無風のいたたまれなさから周囲の反応(ヤンキーの怒りやらネモの買いかぶりやら)に変わったのが構造としてスマートになりましたよね*5

あとギャグとしてのポイントではちんこシスターズの存在感*6は絶大で、かつて作者に陰茎画像を送りつけた海の向こうのファンも満足してくれているのでは無いだろうか。

ピュアヤンキー吉田さんの可愛さとか、箱という概念を飛び越えもこっちにだけ執着する絵文字*7とか、やれやれ系ラノベ主人公と、絵文字実は加藤さんに次ぐ美人として描かれてるのではとか、尽きないですが、この辺で。

加藤さんはもこっちを買いかぶるって思ったの、ネモで良かったっけ?ネモも大概買いかぶってると思う。ネモは自分にないものをもこっちに求め、ゆりちゃんは自分と同じものをもこっちに求めてる。(どうしても初期に定着したもこっち呼びに慣れちゃってるね。)

しかし、何万冊も漫画読める施設で三度四度と同じ漫画読んで一日を終えるか。

 

ツイートは以上。翌日、キンドルで8巻以降をまとめ買いするのであった。近いうちに全巻揃えますねこれは。

 

*1:わたモテ大好きおじさんことid:inoken0315にわたモテを語る会というのに誘われたのだが、連載しか追ってないので断ったという敬意があった。 

*2:2号は絵文字

*3:キバ子とかに見せる事なかれな優しさでなく、きちんと友の悪い点を諫める真子、ゆりちゃんが彼女にとっても特別な存在なのだというのがわかりますね

*4:いのけん氏がめっちゃふぁぼる

*5:やっぱ一人漫談よりツッコミのある漫才の方がキャッチーじゃないですか。そういう感じ。

*6:主人公の弟への恋慕をこじらせ陰茎大好きキャラの悪名を背負った悲しき乙女たち

*7:この子だけ、もこっち周りの非主流派に対してつらく当たるリア充という立場のままもこっちに近づこうとしていて、もこっち含む界隈への愛着をもってもこっちに接する他のキャラとは異端。