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『いまだにサッカー漫画は世界に通用する日本人選手が多すぎる』へのツッコミ

11月19日追記
言及先の記事はすでに削除されています。また、いのけんさんにも指摘されましたが、私の対応は乱暴なものであったと反省しています。もっと冷静な態度を心がけたいと思います。
記事は格納して置いておきます。


http://nijigendensetu.blog17.fc2.com/blog-entry-287.html
漫画のオーバーな演出に対してここまで批判的な意見があるというのは個人的な衝撃でした。昔に比べてスポーツ漫画にケレン味が少なくなってきてるのはこういう読者の声を反映してのものなのでしょうか。

サンデーに連載しているサッカー漫画にしろ、マガジンに連載しているサッカー漫画にしろ、いまだに少年誌に連載しているサッカー漫画は世界に通用するような選手が結構います。

はっきり断言します。
そんな奴はおらん

もちろん、漫画なので夢を与えることも必要ですよ。
でもそれはただの根拠のない妄想とは違うんですよ。
現実的なサッカー漫画は、少年誌にはまずない。

サッカー漫画で描かれる日本人選手が、実際の日本サッカーのレベルより高すぎるという指摘。
それを問題と思うかどうかは人それぞれ。自分は思わないので、そういうサッカー漫画を弁護したいと思います。
『漫画なので夢を与えることも必要』って、「も」じゃないんですよ。夢を与える事「こそ」が大切、僕はそう思います。
十種競技で9000点出したり、165キロの速球を投げたり、フリースローラインから飛んでリングに届いたり*1…いずれも、現在の日本人のレベルからは到底達成できないようなスーパープレーが描かれています。別にサッカー漫画に限らず、スポーツ漫画全般でこの様な嘘・大げさ・紛らわしいは存在するのですが、これらの描写は「根拠の無い妄想」なのでしょうか。「いつかこんな選手が出てきてほしい」と願いを込めて描かれていると思います。
漫画で描かれた夢物語が現実になるという例はいくつもあります。
例えば、「女性のプロ野球選手」。水原勇気などが有名ですが、これもフィクションの世界の夢物語だと思われていました。ところが、女性初のプロ野球選手が実際に誕生しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081116-00000501-sanspo-base

来春に開幕を予定している野球の「関西独立リーグ」のドラフトが16日、大阪市内で行われ、吉田えりさん(16)が「神戸9クルーズ」から7位で指名され、男性に交じってプレーする初の女性プロ野球選手が誕生することになった。

http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/081105/bbl0811050121002-n1.htm

多くの人が思い浮かべる、いわゆるプロ野球とは違うリーグですが、それでも大きな一歩である事は確かです。この様に、漫画に描かれた夢が、現実になる事もあるのです。
キャプテン翼(無印)が描かれた時代、日本はW杯出場すら夢物語でした。それでもキャプテン翼は、フランスやドイツなどの世界の強豪相手に勝ち進む日本人を描いたのです。それは決して「根拠の無い妄想」なんかじゃありません。
僕には、記事を書いた方が、日本サッカーの現状への憤りからサッカー漫画を見る目を曇らせてしまっているとしか思えません。何故サッカー漫画が現実の日本サッカーにあわせてまぁまぁでそこそこの選手しか描いてはいけないのか。漫画が現実に根ざしていなければいけない理由はありません。

以上、ここまでは普通の意見として、こっから本題。


チャンピオン無視して「少年誌」語ってんじゃねえよ。

サンデーに連載しているサッカー漫画にしろ、マガジンに連載しているサッカー漫画にしろ、いまだに少年誌に連載しているサッカー漫画は世界に通用するような選手が結構います。

現実的なサッカー漫画は、少年誌にはまずない。

チャンピオンに触れずに「少年誌」という大きい括りで語られているのですが、チャンピオンでサッカー漫画が連載されている事を知っているでしょうか?知らないんだったら、「少年誌にはまずない」とか言ってんじゃねえですよ。これこそ「根拠の無い妄想」ですよ。迂闊な言葉にチャンピオン読者として憤りを感じます。

えーチャンピオンには「エンジェルボイス」という漫画がありましてね?簡単に言うと、不良たちがサッカーをする、いわば「サッカー版ルーキーズ」っていう、えー詳しい事は過去記事をみていただきたい。選手の成長を丁寧に描く姿勢ひとつをとってみても、非現実的な描写の漫画だとは到底思えません。
「イレブン」にも触れている事から過去の作品も含めて言っているのだと思いますが、チャンピオンには「オレンジ」という名作サッカー漫画もありまして。主人公はスペインで活躍したFWって所は非現実的かもしれませんが、主題として描かれるのは地方二部サッカークラブの困難な現状。そこからチーム一丸となって勝ち進んでいく姿を描いています。主人公のみならず、控えを含めた選手、その家族、スポンサー、サポーターなど、クラブにまつわる問題を濃密に描かれていて、とても「現実的でない」という評を下せる作品では無いと確信しています。
「リアルなサッカー漫画が見たい」と思ってるなら、そもそも少年誌にこだわる必要は感じませんが、チャンピオンにはありますよ。「チャンピオンなんてマイナー雑誌シラネ」と言うなら、間違っても「少年誌」全般を語るような表現は謹んでいただきたいと思います。

Orange 第1巻 (少年チャンピオン・コミックス)

Orange 第1巻 (少年チャンピオン・コミックス)

ANGEL VOICE 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ANGEL VOICE 1 (少年チャンピオン・コミックス)

*1:元ネタはデカスロン(十種競技)、ストッパー毒島(野球)、スラムダンク(バスケットボール)