自転車競技への目覚め 弱虫ペダル 1巻

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

主観少年チャンピオン連載。
小野田坂道はオタクの高校生。電車代を浮かすために毎週アキバまで往復90キロの距離をママチャリで通い、斜度20度以上の「激坂」を鼻歌交じりで登る男。本人はその凄さに全く無自覚で、スポーツ自体に苦手意識を抱いています。
彼の凄さに気付いたのが、自転車競技の実力者、今泉俊輔。ママチャリで激坂を登る坂道の登り*1に興味を持ち、坂道のペダリングを見るために坂道にハンデ付きの自転車レースを挑みます。負けたら坂道と共にアニメ研究会に入るという条件を持ち出し。

小野田坂道はコミュニケーションが苦手な一面があり、人との繋がりを恐れながら、一方でそれを強く求めています。一緒に趣味の話が出来る「友達」がほしい。これが、今回の勝負に対する彼の強いモチベーションに繋がります。

小野田坂道には本人の意図しない所で自転車競技の土台が築かれていました*2。そこに「今泉」、そして自転車マニアの女の子「寒咲」という、彼の素質を見出し表に出す存在が現れたことでそれ開花するのです。まさに「歯車が噛み合う」というように。
自分の自転車の速さの自覚・それとは別次元の自転車競技の凄さ・自転車の奥の深さ…今泉との勝負を通して、今まで運動自体に無縁だった坂道が「自転車競技の魅力」を徐々に知っていく姿がそこにあります。
何よりも、自転車の「楽しさ」を知るというのが大きいのではないでしょうか。
肉体の限界が近づいて来ているのにもかかわらず、率直に「自転車の楽しさ」を語る坂道。
更に切羽詰った状況になっても、自転車をこぎ続ける坂道。完全に自転車の魅力に取り付かれている様に。
そこら辺、詳しくはササナミさんの所を参照に。
http://d.hatena.ne.jp/sasamanga/20080708/1215539422
正直言いたいことダダ被りで涙目です。使おうと思ってた画像も一緒です。

果たしてこの勝負の結末は?運動部嫌いの坂道は今後自転車競技の世界に足を入れるのか?今後の展開に期待してください。雑誌で読んでる自分はある程度のことは読んで知っているわけですが、それでも今後の展開が毎回気になる漫画です。是非とも雑誌でも読んでみましょう。

書き足りないからサブアカで。
弱虫ペダル 1巻 渡辺航 週刊少年チャンピオン 秋田書店 - クレイジーワールド 〜漫画レビューまとめ〜
他ブログのレビューをまとめてみました。

*1:なんかややこしい。

*2:それが偶然か、第三者の意図によるものかは今の所分かりません。