ほ〜む・る〜むについて色々考えていたらまとまんなくなったんで走り書きをそのまま載せる

こういう形で作品に対する言及を載せることは、作者・関係者や作品のファンに対して失礼だとは思うけれど、こうして表に出すことでなんか自分で分かったり人に教えられたりするかと思って載せます。
文が荒いというかわけわかんない事になってるけど今日はそういう日だと思って読みづらかったら戻るボタンをお願いします。

ほ〜む・る〜む熟読中。前のオフ会の時「長月みそかってどうなのよ?」的な話が出て、自分も、どちらかというと微妙な印象を持ってたんだけど、読み返すうちになんか変わりそう。
長月先生の作品は、まぁ要するにロリで、「少女に対する憧憬」を非常に丁寧に扱う作家ってイメージ。ただ、エロ漫画っていうのはある意味で「女性を手荒に扱う残酷性」があるからこそ背徳感から来るエロがあるわけで。心理描写を重視すればエロが温くなってしまって、その点で不満を感じていました。(そういう面でも関谷あさみ先生の両方兼ね備えているってのが凄い。)

じゃあ「あでいいんざらいふ」(でタイトル良かったんだっけ?LOレーベルのエロ)はエロ無しで良いのかといえば、それ抜きだと物足りない。

ほ〜む・る〜むは、ストーリー4コマで、一般誌なので当然エロは無し。少年少女たちのキラキラした甘酸っぱい恋愛劇。
ストーリー4コマの「煮え切らなさ」が苦手で、それはこの作品にもあります。各エピソードに「もっときっちり描いてほしい」という欲が出てきたり。でも、作者の言葉で「登場人物を覗き見る」とか「冗長にならないように」というのがあったのでそれは作者の意図通りなのかと思ったり。そういう良さもあるだろう。
「たびびと」とか、「棺担ぎのクロ。」とか、「4コマ特有の淡々としたリズムを演出に十二分に生かした快作」と比べると見劣りしてしまうってのが正直な気持ち。てか、長月先生の作品に「過剰に期待している自分」に気付く。何故不満を抱くかというと、凄く良いと感じて、(自分が好きな方向へ)もっと進んでほしいというエゴがあったから微妙な印象を持ってしまうんだ。
アッパーズでイヌネコ描いてた頃のはっとり先生が好きで、今のはっとり作品に物足りなさを感じるような、

長月先生の描く少女は、自分の様な性癖をもつ人間に対して、とてつもないインパクトを持つ存在。青春時代に憧れたり恋焦がれたりした少女を思い起こさせるからだ。自分みたいに若くしてロリに走るような奴は学生時代の思い出に囚われている人間というのが結構多いと思う。青春時代を不完全燃焼で過ごした者が抱く、過去の自分を卑下して思い出を美化する、そういうノスタルジーに長月先生の描く少女はダイレクトに響く。
エロ漫画というフォーマットではエロ目線でしか見れず、物足りなかった。そこからエロを抜いてみても、エロありきのストーリーの都合上そこまでこない。ほ〜む・る〜むは、目を見張るような場面が何度もあるけれど、4コマ特有の淡白な展開が物足りないと感じた。何度も読んで「描かれていない部分」に思いをはせた時、物語がいっぺんに広がった思いがした。でも、これは自分の好きな読み方じゃない。あくまで「描ききってほしい」。あー凄くわがままな事言ってる。

長月先生がLOに帰ってくる。ほ〜む・る〜むでの経験がエロ漫画という場で活かされた時、もしかしたら凄い作品生んじゃうんじゃねえの?という投げっぱなしな期待を持とうと思います。