いやー更新が出来なくて。今日の更新は実は数日前には9割方書いていたんですが直前になって一時お蔵入り状態となりました。
- 作者: 小川彌生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/13
- メディア: コミック
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この漫画に僕は「八神健先生が魔女神判を描いた時以上の衝撃」を受けました。
様は作者がはっちゃけてるんですよ。「あんな真面目な作品を描いていた八神先生がエロとパロと悪ノリ全開の漫画を描くなんて!」みたいなショック。
八神版魔女神判以上に、わたしの先生に「小川先生がこんなの描くなんて!ショック!」という気持ちで、その衝動のままに記事も書いていたんですけど、途中で「ウチを見てくれている人は小川先生を知っているか?」という疑問が出てきてしまいまして。
作家としての知名度はどちらが上か分かりません*1が、「ウチを見てくれている層」はどうなのかという話。
魔女神判がネットで話題になる前から、ジャンプで連載経験&アニメ化経験で八神先生を知っている人はウチの読者には多いと思うんですよ。でも、キスという女性漫画雑誌を中心に活躍する小川先生ってみんな知ってるのかなぁと。あくまで「ココの読者」限定で。代表作「きみはペット」はドラマ化もされ講談社漫画賞もとってのヒット作なんですが、どうなのかなぁと不安になりまして。
自分の思い込みというか、普通に有名作家なので知っているとも思うけど、あまり小川先生の作品の感想をネットで見ることが無いのでちょっと不安になったんですよ。
「半径1クリック」ってこういう感覚に使う言葉でしょうか?
↑ここまでどうでもよくて、以下作品感想。
この漫画は「漫画家・小川彌生の日常」という体をとったギャグ漫画です。
『小川彌生せんせい、職業漫画家、しかし、その実態は…
麻生区と稲城市の一部の平和を守る愛の戦士!』
↑大体こんな話です。単行本裏表紙から引用。川崎市民の自分には麻生区ってのがナイスローカルネタでここでも笑えるんですが他の地域の方は置いてけぼりのネタです。
ちなみに何から守るかと「宇宙エネルギーを浴びて実体化した漫画キャラ=宇宙妖怪」。馬鹿馬鹿しいと思わず付いてきて下さいね。それで、過去の作品のキャラを再利用。現在連載中のキャラもガンガン投入。自分の人気キャラを作者自らイロモノキャラにしていく様子が、こう、ファンとしては「見てはいけないもの」を見てしまったという感じがして複雑です。ここら辺の感情は読んでいる者にしか味わえないので説明しようがないし、読んでいる人はショックを受ける可能性が高いので、「誰に勧めればいいんだよ」な漫画となっております。怪作です。
小川作品を知らない人に、この漫画がいかにはっちゃけているか説明するには以下の画像を見ていただくしかないと思います。
えー、「宇宙妖怪を退治するコミックバスターに変身する小川先生の図」*2なんですが酷いでしょ?このノリが延々と続くんだぜ?な漫画になってますのでイロモノ漫画スキーの方は是非読んでみてください。
…いや、小川先生の漫画は、コメディも頻繁に挟むんだけど、本当はシリアスなストーリー展開にこそ素晴らしいものがあるんですよ。本当に。
最期に、作者のサイトから作品の解説を。
友人「あれ(わたせん)、読んでたんだけどつらくなってやめちゃった」
私「そ・・・そうなんだ・・・・・・でも、あれ(わたせん)が一番好きっていう人もいるんだけど・・・」
友人「へー、世の中にはいろんな人がいるんだね」
私「そ・・・そうだね・・・(笑)」このやり取りで軽く心に傷を負い今に至りますが、実際に「傑作だ」と言ってくださる一部のマニアックな方達のために、トラウマを乗り越えての出版です。
自著のパロディが主体なので、小川作品を愛読してくださっている方ならそれなりに楽しめるかと思います・・・・・・でもそれ以上は保証の限りではありません・・・・・・
一部のマニアです!頑張れ小川先生!
「小川先生知ってるよ」って方がいたら軽くでいいんで教えてください。