そこをなんとか

そこをなんとか 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

そこをなんとか 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

麻生先生の漫画は毎回なんか上手く感想書けず涙で枕を濡らしてしまうんですが、もっと評価されてしかるべき作家だと思うんで駄文であろうが支援のために文を書こうと思います。ちゃんとしたレビューが見たいならすでに真・業魔殿書庫さんがやってますし、近々id:doramanさんがやってくれると思います。やってくれてました→「そこをなんとか」1巻を法学部卒業者が読んだよ - どらまん。

司法制度改革による2006年の新司法試験の合格率は約50%。

それに伴う弁護士就職難時代で求職に奮闘している改世楽子(らっこ)を主人公とした弁護士漫画です。

(真・業魔殿書庫さんより)


問題を抱える人たちの仲立ちをする楽子。だけど、経験不足のせいか問題は解決に進むどころか更なる問題が出てくる始末。

・暴行で捕まったチンピラの情状証人をその妻に頼んだら、浮気疑惑で証言拒否したり。
・離婚に応じる気の無かった夫が、話し合いの中で長年の不満を吐き出し一気に離婚の流れになったり。
・遺産問題が案の定骨肉の争いっぽくなったり。

依頼人とその周りの人間の建前・本音・すれ違いが入り混じり、時にそのバランスを失ってストーリーが急転直下するスピード感。このキャラの頭の中と感情がフル回転している様が読んでる身にドっと入ってくる快感。自分にはこれは麻生先生の漫画でしか味わえない感覚です。もちろんこの手の話に必須の「膨れ上がった問題を解決するカタルシス」も。

今思いついたんですが、麻生作品の言葉の使い方って、銀魂のそれと似てる気がします。銀魂のようなシモや粋さがあるというのでなく、言葉をまくし立てながら話がサクサク進む所が。

何を言いたいか自分でも上手くまとまらず不服な文になってしまいましたが、更新しないよりはマシ…ですかね。