陥落た!(佐世古も、ひなこさんも) しゃにむにGO 27巻

うわあああああえらいこっちゃ。27巻えらいこっちゃ。
読んだことない人には意味が分からないしまだ読んでない人にはネタバレ満載ですが、衝動のままに書き殴ります。

しゃにむにGO 第27巻 (花とゆめCOMICS)

しゃにむにGO 第27巻 (花とゆめCOMICS)

花とゆめ連載のテニス漫画。なんでテニプリが毎週アホみたいに(ネタとして)話題になってるのにこっちがそこまで取り上げられないのか今の僕には理解できない。
ついにインターハイですよ、高校最後のインターハイ。団体戦の決勝は今年も幕ノ鎌VS翔華学園。
つまりは佐世古駿VSルゥイ(滝田留宇衣)ですよ。幼少の頃から幾度も闘い続けてきたライバル。作中でも何度も死闘を繰り広げ、その度に佐世古の圧倒的な強さをまざまざと見せ付けられました。高い実力を持ちながら、試合中に肉離れ起こしたりメンタル弱くて勝負所でヘタれたり、ちょくちょく弱い部分をさらけ出すルゥイに読んでいるこっちは心揺さぶられるわけですよ。ルゥイストーカーの第一人者黒田(♂)の、『完璧じゃないプレーヤーが 壁を乗り越える瞬間 それがみたい それが俺のような人間の…勇気になるんです』の言葉の通りです。精神面の弱さもついに克服し、佐世古を倒すのは今しかない!
で、今度はどうなのかと言うと、佐世古と闘うのは伊出延久。びっくり。今まで幕ノ鎌のシングルス1はルゥイだったし、因縁があるから相手だからこそ今までもぶつけてきたのですが。
俺はルゥイ対佐世古を見たいんだ!伊出空気読め!とか思ってたんですが、この試合が熱いんです。
伊出もルゥイと同様、精神的な弱点を持っていました。彼はルゥイよりも強く前向きな精神を持っていますが、成熟していませんでした。伊出は幕ノ鎌の(元)マネージャー、高田ひなこをきっかけにテニスを始めました。伊出にとって彼女はテニスをするモチベーションになってました。佐世古とひなこの婚約問題*1を聞いた時、伊出はモチベーションを失ってしまいます。そんな伊出に、ひなこや指導者の池田は自分の為にテニスをするように諭します。
成長した伊出は、ついに国内無敗を誇っていた佐世古を打ち破ります。あの佐世古が、負ける。いつかは描かれると予想していた光景、それでも実際目にすると驚きを隠せませんでした。それを果たしたのは、ルゥイではなく伊出でした。
27巻の締めくくり、ひなこさんの「あたし・・・無意識に応援してたよ」という言葉の意味は非常に大きい。ここにもう1つの勝負の決着がついたのです。
もう27巻の感想だけ書いて紹介できる漫画じゃないですねこれは。だまされたと思って最初から読んでほしいです。
これで伊出が一段落ついたので、あとはルゥイですよ。ルゥイのストーカー(♀)こと魔子のことも気になります。ルゥイの活躍を僕は見たいのです。
インターハイ前、ルゥイと伊出の内面での葛藤、成長を重点的に描かれました。それが今回の戦いの結果に結びつきました。この勢いでルゥイも雪辱を果たして欲しいです。インターハイは個人戦もあるからそっちでやるとして、もしルゥイにも負けたら佐世古のプライドガタガタです。
ある意味ルゥイより脆そうな精神を、怨念めいた執念で支えていたように見えた佐世古。国内敵無しという自信が崩壊したらヤバそうです。ただでさえそのゆとりのない言動が某元横綱っぽいから不安です。
好きな女の子に交際じゃなく結婚を申し込んじゃうズレっぷりは、タッチのかっちゃんを連想させます。こっちは死亡フラグ

*1:2人はいとこで、付き合っていた時期もある