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面白ホラーギャグと「ダメな兄とそれに振り回される妹」の様式美 でろでろ11巻

でろでろ(11) (KCデラックス ヤングマガジン)

でろでろ(11) (KCデラックス ヤングマガジン)

ヤングマガジン連載。
今回特に印象的な話が3つ。それに絞って感想を。
■夢いっぱいの男
映画監督妖怪(?)・カントクのお話。カントクというより「ガチャピン」。妖怪たちが撮る映画で、夢ばかり語り行動を移さない人間の男。妖怪よりも人間の方がよっぽど妖怪じみていたという話。押切先生の作り手としての思いも詰まっているのでしょう。
口だけの男に最後まで献身的に接しようとするカントク。その姿に心打たれました。カントクはこの漫画の良心。
■ズッコケ葬儀
タイトル通り。ベタな題材なんだけど、こういう「死者を笑顔で送る」ってのは
■死の放送室ジャック
犬山と白石なんていうド脇役にスポットが当てられたのだけれど、意外な方向に話が転がりすぎて悶え死に。キュン死に。白石がかわいすぎると。
押切先生の絵柄は、初期に比べると、もちろん絵自体も上手くなってんだけど、非常に「ツボを捉えている」と感じます。
オビに安達哲先生のコメント。「あの妹はとてもかわいい」。激しく同意です。彼女の「ツボを抑えてるっぷり」は異常。
この巻でも相変わらずあの妹=留禍はかわいい。時に兄を思い、基本は兄をうざがる。「いたいのいたいのとんでゆけ」「ハクション日和」「靴で災難」など、耳雄と留禍の2人のエピソードが単行本の序盤に立て続けに来てノックアウト。優しさ・憂鬱・呆れと、留禍のさまざまな感情をまざまざと*1見せ付けられました。

要するに、全エピソードが相変わらず素晴らしい。そういうことです。衰える気配が見えない短編ギャグ漫画。

*1:韻を踏んでみた