雀賢者ポッチカリロ 1巻

雀賢者ポッチカリロ 第1巻 (近代麻雀コミックス)

雀賢者ポッチカリロ 第1巻 (近代麻雀コミックス)

近代麻雀オリジナル連載
題名から良く分かるような分からんような、麻雀漫画です。
コンセプトは、「麻雀界にはびこる利己的な人間=麻雀愚人を倒すため、雀賢者ポッチカリロが活躍するというお話。雀賢者の意味も良く分かりませんが、主人公の名前であるポッチカリロもパッと聞いた所では意味不明です。どうやら「ポン・チー・カン・リーチ・ロン」の略らしいです。(情報元は理想ノート ポッチカリロという名前には、実は意味があったのです。他ネタ2つ)
この物語に出てくる麻雀界は一部の愚人がのさぼっている世界です。そこに彗星のように現れた賢者、ポッチカリロが彼らを成敗しながら勝ち進むというベタな勧善懲悪ものです。
特に良かったのがいいわけ愚人のエピソード。自分の行動を棚に上げて人を批判ばかりする愚人にポッチカリロは全く反論しません。何故何も言わないのかたずねられると、こう答えます。
「言い訳を言わないでためる! どんどんたまる!」
「たまった文が言い訳の必要ない状況や結果になる」

言い訳を言わないことで運が巡ってくる。オカルトめいた理論なんですが、心意気としては凄く素敵だと思いますし身に染みます。「ニコニコ楽しいから更新休みます」なんて言ってるから駄目なんですね片山先生。
今作は「実際の麻雀界・プロ雀士に対する苦言」という意味合いがあるのでしょうか。片山先生は他にも連載中の打姫オバカミーコでは「女子プロは必要ない存在」と豪語する某麻雀通芸能人をモデルにしたっぽいキャラも出てきます。まあそこら辺は僕にとっては割とどうでも良かったり。僕は「漫画として」片山作品が好きなのです。
片山作品の特徴は、コメディ調で話が進むこと。1つ1つのギャグがキレているというよりも、テンポが良く楽な感じで楽しく読めるのが良いです。ポッチカリロでもそれは健在です。
あと、他の作品と比べて興味深いのはヒロインがおっぱいパブの店員さん*1ということ。そのためか4話以降ほとんどオチがおっぱいパブというのが続くのですが、正直片山先生が何を狙ってこのようにしているのか本気で理解できません。片山先生の描くおっぱいは読者サービスというには程遠く、むしろ福本先生の描く美女のようにそのビジュアルだけでギャグになる代物になってます。毎回「おっぱいパブオチ」を楽しみにしています。
アレ、おっぱいオチ=印籠オチとすると、ポッチカリロって水戸黄門と似てるといえないでしょうか。同じくならず者を懲らしめる勧善懲悪ものだし。国民的漫画になる予感!

*1:女子プロのミザリーさんがヒロインという見方もあるでしょうが、僕的には断然おっぱい子ちゃん(本名不明)がヒロインです