ナツ100感想 その他編

エルフェンリート 岡本倫
岡本倫版「寄生獣」。
連載開始から乳と血のインパクトが強かったけど、徐々にその悲しく(時にぶっ飛んだ)ストーリーに見せられた。
江ノ島でのラストシーン、ルーシーが歌いながらコウタを抱きかかえるシーンは鳥肌が出た。
次回作を心待ちにしている。


こぐまレンサ ロクニシコージ
またこの人の漫画が見たい、という期待を込めて。

夢使い 植芝理一
テーマである「愛」と、作者の趣味前回の変態世界の奇妙な融合。


■いちごの学校 きづきあきら+サトウナンキ
ヨイコノミライ きづきあきら
きづき先生だけで5〜6個埋めたいけど、やりすぎだと思ってやめといた。

ノーマーク爆牌党 片山まさゆき
麻雀漫画の傑作。これ読んで自分の中で「麻雀漫画=片ちん」になった。

■えっちーず 陽気婢
エロい漫画を描く人がいる。面白すぎてエロに目がいかないほどの漫画もある。でも、飛び切りにエロくてストーリーでも魅せてくれる人は自分にとって少なく、その最高峰に陽気婢がいる。

■ORANGE 能田達規
もっと評価されるべき傑作。

ジャイアント 山田芳裕
リアル系野球漫画に駆逐されかかっているトンデモ系野球漫画を、「描写を大げさに描く」という手法で堂々と描いた。ただのカーブ、ただのスイング、ただのバックホームが超必殺技のように描かれていた迫力があった。絵の魅力を作品の魅力に十分に活かした作品。
ラストの尻すぼみが残念。

度胸星 山田芳裕
この漫画を知っている人がみな思うであろう、「続きを読みたい」。

ONE OUTS 甲斐谷忍
心理戦が新鮮だった野球漫画。ライアーゲームよりスッキリした展開と意外性があってこっちのがオススメ。トンデモ設定のバランスが良い。

■男の操 業田良家
はじめはなんとなく読み続けていたのだけど、ラスト周辺の展開で不覚にも泣いてしまった。

■長い道 こうの史代
この人の描く描く女性は、何気ない仕草がやたら色気がある。みなもと先生の受け売りですが。

■GOTH 大岩ケンヂ乙一
原作の持つ冷たい空気を再現する大岩ケンヂの力。そのなかで所々「俺は自由に描きたい」という欲求が感じられた。原作の枷が取れた大岩ケンヂがこれからどんなものを描くのか楽しみ。


■イヌっネコっジャンプ! はっとりみつる
こういうこと言うのが一番厄介なファンだってことはわかってるけど、ウミショーはただおっぱいやおしりが出てくる「だけ」の漫画で、イヌネコの時感じた青さやドキドキがなくて残念。こっちも新装版出してほしい。

ぴたテン コゲどんぼ
最終回、納得がいかなくて何日も何日も力が入らなかった。いまでは湖太郎の決断の意味が受け入れられるようになった。

リヴァイアサン 衣谷遊大塚英志
胡散臭い話に胡散臭い絵柄がついてきて最高にいかがわしかった。そういう雰囲気もすきだけど、たまのコメディもいい味出てた。

■ナイーブ 二宮ひかる
男が持つ「女は何考えてんだかわからん」っていう恋愛のモヤモヤをなんでここまで描けるのか。
二宮ひかるを復活させただけでも、アワーズプラスは意義のある雑誌だったと思う。

オリオン街 山本ルンルン
山本ルンルン『オリオン街(ストリート)』(紙屋研究所さんのレビュー)
こちらを参考にどうぞ。

痴漢男 YOKO(第四十工房落書き置き場)
原作は電車男同様2ちゃんのスレらしい。完結してから知ったんだけど、二転三転する恋愛劇にハラハラさせられた。サチコとかスシグルイとか、ネットらしい悪ふざけなギャグにも笑わせてもらった。次回作「オナニーマスター黒沢」も原作付。気になって読んでみたら一気にハマってしまった。原作読まずに漫画読んだ方が良かっただろうか。少なくとも原作を上手くコミカライズする力はあるようなので、今後プロとして活躍するのを楽しみにしている。



■フルアヘッド!ココ 米原秀幸
最近はじめて読んだ。こういう読んでない傑作がまだゴロゴロしているかと思うとこの先が楽しみで仕方が無い。


孤独のグルメ 久住昌之谷口ジロー
ネットでは有名漫画。ネタのイメージ強いけど、話自体が面白い。
久住昌之・谷口ジロー『孤独のグルメ』(紙屋研究所さんのレビュー)
孤独のグルメ:a Black Leaf (BLACK徒然草)
対照的な2つのレビュー。この漫画の面白さが違う角度で語られています。

■ふたりごと自由帳 小坂俊史重野なおき
ふたりごと自由帳に関するSweetPotatoのはてなブックマーク
こちらにふたりごと自由帳関連の記事がまとめられているので参考に。

■そっと好かれる 小田扉
短編集。ちょいエロもいける小田扉小田扉作品は他にも色々面白いのがあるので機会があったら感想書きたい。

マイアミ☆ガンズ 百瀬武昭
マジカノとはまた違う、健康的な色気が魅力のアクションコメディ。

狂四郎2030 徳弘正也
最近の徳弘先生はちょっと自分の(政治的)主張を作品に出しすぎているような気がする。この物語も作者の持つ主張が下敷きにはなっているのだけれど、あくまでも下敷きであり、メインは「ある1組の夫婦の数奇な恋愛劇」になっているのがいいと思う。ラストシーンは「世界はこれからどうなるか分からんけど2人が愛し合っていればそれでOK」という、起動戦艦ナデシコのラストに通じる結末だと思う。そこが凄く好き。

野望の王国 雁屋哲由起賢二
この漫画読むまで、劇画というジャンルを舐めてた。雁屋哲という作家を舐めてた。
熱い。とにかく熱い。少年誌レベルの熱さが沖縄なら、金星くらいの熱さ。