現在絶版 ゲノム1〜4巻

ゲノム 1 (カラフルコミックス)

ゲノム 1 (カラフルコミックス)

古本屋で発見。
古賀亮一先生の代表作、新ゲノム。新〜ってことは新のない無印の「ゲノム」もあるはずなんだですけど今まで見た事がありませんでした。それもそのはず。無印のゲノムを出していた出版社は数年前に倒産したビブロスでした。古賀先生の漫画を読み始めたのは最近なんで全然知らなかったんですが、ファンにとっては常識なんでしょうか?

記念すべき第1コマ目。エルエル、パクマン、所長が一気に登場。絵がまだこなれてない感じです。女の子がぷっくりとした独特の絵も見てとれず、パクマンも微妙に不細工。ですがそれよりも驚きなのは所長が主役っぽいとこです。回が進むうちにドンドンパクマンのキャラが立っていき、そのため出番を奪われる形で目立たなくなっていく過程が見てとれます。

雌雄同体っ娘のなっちゃん(ナメクジ)も1巻で初登場。登場時はお団子頭じゃありませんでした。エルエルの愛人の座を狙うレズっ娘。雌雄同体だけど。
ちなみになっちゃんより前にバッタも登場してますが、紹介しても面白くないという理由でカットです。

3巻でダクエル初登場。エルエルと幼なじみで、エルエルを溺愛するあまりエルエルをいじめようとするけれど好きすぎて全然いじめられない娘。レズっ娘その2。この頃になると今の絵柄にかなり近くなっています。
3巻には「合作・ゲノム」という企画がありまして、これが凄い。ゲノムを1コマ1コマ違う漫画家が作画をするという企画で、総勢44名の漫画家が参加しています。有名どころだとみさくらなんこつ先生、鬼ノ仁先生、篠房六郎先生など。全体的には成人向け漫画家が多いのでしょうか。一番意外なのは大事を書いている平田弘史先生。どういう縁で参加されたのか気になります。
初期は下ネタも多く、ギャグも現在の方が洗練されているように感じますが、高いテンションと情報量でまくしたてるギャグは初期にも見てとれます。にもかかわらず昔のものは読んでいて少し疲れました。元々読むのに時間のかかる漫画ですが、現在のものがすんなり読めるのには現在の丸っこくやわらかい絵によるものが大きいのだと感じました。(それでも新ゲノムの2巻のオマケについていたしおりには「文字数のせいで頭痛がする」とありましたが)
販売しているのがビブロスだったから恐らく現在入手が難しいのではないでしょうか。(amazonだと3000円前後するようです)ビブロスが倒産したときはBL系の出版社だから自分には関係ないと対岸の火事を見ているような気分でしたが、当時知らなかっただけで自分にとって気になる漫画がいくらでもあったんだと今になって実感しました。松山花子九州男児先生の「課長の恋」という漫画が面白いとコメント蘭に情報をいただいて探してみたらビブロスから出ていたから入手困難だと知ったということもありました。今はピンと来ていませんが、いつか朝日ソノラマに大しても同じような淋しさのようなものを感じることがあるでしょうか。
新ゲノムを読んでいる人がゲノムを読まないのはもったいないのでコアマガジンさんゲノムの新装版を出すってのはどうでしょうか。
ゲノムも新ゲノムも知らない人には全く意味が分からない今日の記事。気になった人は立ち読みすれば良いじゃない、メガストア。(エロ雑誌に載っていますが、非エロ漫画です)もしくはググれ!(by○本の住人)
ゲノム (漫画) - Wikipedia