マテリアル・パズルの19巻が発売されたのだけど

内容は置いておいて、土塚理弘先生のこの作品に対する姿勢についての妄想を。
この漫画はやたら世界観がでかいです。土塚先生の頭の中にはまだまだ多くのネタがこれでもかと残されていると思います。19巻という長期連載となった今作ですが、「残りの三十指」やら「三大神器」やら「禁断五大魔」やら、19巻では「クードラドール」なる謎の存在まで出てきて、まだまだ終わる気配が見えません。この漫画の恐ろしいのは、にもかかわらず展開がかなり速いという所です。(むしろ展開が速いのに19巻も出ててまだ終わる気配がないところ) 例えば19巻では強敵の月丸・太陽丸の過去を見開き1ページでまとめていたり。以前はジールボーイとその兄のエピソードをバトル中に挿入したりと過去を必要最小限描いていました。恐らく土塚先生の頭の中にある膨大なシナリオを1つの作品としてまとめるための苦肉の策だと思います。メモリア魔法陣でも1回1回のバトルを短くまとめようとする姿勢を感じましたし。
ワンピースは回想が多く、そのせいでいつまで経っても話が進まないという批判を耳にします。しかし、回想シーンあってこそのワンピースだと思います。回想があるからこそ登場人物の背景が引き立ちより感情移入が出来ます。シグルイの最近の回想シーン多様も同じ。避けられない欠点として、展開が間延びをしてしまいますが。
最近のマテリアルパズルは、回想などのおいしいところを削ってまで間延びを避けている様に感じます。恐らくそれは作品を出来る限りコンパクトにまとめるため。語られそうで語られなかったエピソードはアニメ化したときに付け加えるのに最適だと思いますがどうでしょうか。
広げに広げまくってまだ端も見えないこの大風呂敷を土塚先生がいつどうやってまとめるのか楽しみにしています。

今まで溜めてた感想を書くぞ - 漫画(ry跡地
18巻レビュー

>マテリアル・パズルはヤバくないだろ:360度の方針転換
元ネタ分かんなくてググったのは内緒。この記事を読んで自分もなんか書きたくなりました。