難解と感じさせないのがありがたい 預言者ピッピ1巻

預言者ピッピ (1)

預言者ピッピ (1)

面白かった。
COMIC CUEで連載されてた、漫画マニアに受けてそうな漫画。これがこの漫画に対する読む前のイメージ。何となく難解そうで自分には苦手な作品かもと若干引いていたのですが、杞憂でした。
少し不思議じゃないほうのSF。これまた自分があまり読まない苦手なジャンル。SFは世界観がでかすぎて、読んでてこんがらがってしまうことが多々あるのですが、この漫画がそうならないのは「世界観の拡大」が順序立てられているからでしょうか。超高性能の地震予測ロボットながら、少年との良き友人であり研究者からも愛を注がれているピッピ。それがあるきっかけに自我を持ち、力を持っていきます。「隣人」から「神」へとでも言える過程だと思います。それを「神」なんいう言葉に頼るのではなく、いかにピッピの力が膨れ上がっていくかを実際の出来事を通して描いています。
ピッピの進化と共に高まる緊張感。
今後ピッピが更に進化したらその能力が良く分からないほどになって、自分の読解力では足りない難解な作品になるかもしれませんが、そんな心配よりも2巻がいつ出るかを心配したほうが良さそう。1巻が出るまでにも紆余曲折があり、続巻もいつ出るか分からないそうです。
早く続きが読みたい。
自分のような「ヌルい漫画読み」にもオススメできる漫画だと思います。

http://b-chief.org/archives/2007/0501-0531.php
詳しいレビューですので是非参考に。
地下沢中也「預言者ピッピ」1巻を推す - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
発売まで色々あったようです。2巻が出るまで一体どのくらいかかるのでしょうか。