略称は「はじっこ」(作者公認) はじめての甲子園 2巻

甲子園を目指す球児たち。部員はわずか3人。(1巻終了時点)どこまで野球をやる気かわからない、「野球版清杉」、はじめての甲子園2巻。

はじめての甲子園 2 (ガンガンコミックス)

はじめての甲子園 2 (ガンガンコミックス)

清杉」分からない人は「幕張」「稲中」でも可。月刊少年ガンガン連載。表紙は唯一の女性キャラ、一色緑。
私立土井中野高校は野球部どころか生徒すら二屋球人1人だけ。学校再建のために甲子園出場を目指し、校長自ら野球部員をスカウトするのですが、1巻で集まったのは野球経験0のただの不良の五丈原竜と女性のため公式戦に出られない一色緑のみ。2巻では一体どんな人材を集めたかというと…
コーチ(シベリアンハスキー
ちなみにカントクは雑種犬。校長は真っ先にスカウトをスカウトすべきです。


2巻の新部員は、ダメスカウトと関係なく自分からやってきました。眼帯+ドジっ子、雨四光柳です。2巻の見所はコイツ。
再起不能の怪我をしてしまった元天才球児。悲惨な設定なのに悲惨さを全く感じさせないのは天性のドジセンスのため。
技名:やっくんのドジっ子ミサイル
再起不能の怪我を負っているのにもかかわらずこの若手お笑い芸人的アグレッシブな姿勢。他にも「聞き間違い」というスキルを持ち合わせていまして、これはギャグ漫画にとって全く珍しくないものなのですが中でも「マニア受け遺産」は秀逸。普通の会話をしていても頻繁に聞き間違えることから怪我は耳ないし脳に達している模様です。
怪我をして腐っている中、ヤンキー竜の熱意を見て再びグラウンドに立つことを目指すことにした柳。野球をしているときの彼は熱血そのもの。完全にチームを引っ張るリーダーとなっています。主人公二屋くんよりも主人公。


新キャラにすっかりお株を奪われた二屋くん。「ドジっ子」「リーダー格」と1巻までの彼だったらキャラかぶってしまう所ですが、そうならないのは2巻になってキャラに変化が出たからです。二屋くんの「イヌグルイ」の加速とそれによる「イヌ化」もしくは「ペット化」。

上図は練習試合惨敗のショックを癒すため犬の母乳を吸う二屋。

主人公がコレじゃ野球漫画として進まないように思われるかもしれませんが、ちゃんと締める所は締めてます。ちょっとだけど。3巻ではもっと野球自体にスポットが当たると思います。
秋季大会までに部員を最低でもあと5人集めなければいけない土校。作者が早くも「集めきる自信が無い」とボヤいてます。「甲子園の空に笑え」方式で三つ子を出せばいいのではないでしょうか。
おまけページで「はじめての漫画投稿」があって満足。野球を外したギャグオンリーでもかなり面白いです。「ビリビリイヤッスー」が無かったのは残念ですが。
1人のボケをみんながツッコむとき、竜だけズレたツッコミしてるのがツボ。

この野球部は幕張以下だ! はじめての甲子園 - 漫画(ry跡地
・1巻レビュー
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はじっこネタ絵が無いのが残念。雑誌では人気が高いようですが、ネットでの評判はあまり聞かないのが寂しいです。まぁこれから人気が出る作品でしょうけれども。