高橋留美子先生といえば、犬夜叉や人魚シリーズよりも乱馬やめぞん一刻を思い浮かべる生粋のラブコメ好きにオススメ。女の子ばかりのアパートに住む男の話、なんだけどひなた荘より一刻館のほうが近い感じです。あるいて一歩!!2巻。
- 作者: 武田すん
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/02/27
- メディア: コミック
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その他女の子3人の住民がいるのですが、住民達が西園寺にホレるという展開があるわけでなく、役割とすればラブコメのコメ部分、変人と言われる程の妙なキャラクターでひたすら西園寺たちを引っ掻き回します。住民の1人、女オタクの花は、ロリ体系かつ露出も多いのですがまるっきり色気がありません。例えヒモパン見せようが、極小ビキニを披露しようが、全然ダメ。先天性萌欠乏症を患っています。他の2人も合わせてラブ方面に関わってくる余地はなさそうです。四谷さんや六本木さんみたいな存在です。
ラブ部分に関わってくるもう1人の存在は、副生徒会長の橘薫なのですが、この漫画の真のヒロインは彼女じゃないかってくらいの圧倒的存在感。マンガがあればいーのだ。さんもむしろその子(橘薫)がメインと語り、真・業魔殿書庫 さんには途中から橘さんを楽しみに読んでいましたと言わしめる橘さん。
金持ちで高飛車な性格で、西園寺を振り回す橘さん。金持ちの特権を使ったり仕掛けをしたりと普段はいけ好かない性格をしていて、西園寺が自分を拒んでも気にしないで突き進んで行くのですが、拒み続けていくと突如スイッチが入った様にしおらしくなります。強く言い寄る橘さんに、付き合えないと断る西園寺。橘さんは普段通りに高飛車な言葉を放ってさりますが、1人になったとたんに泣き出します。
もうさ、橘さんでいいじゃん。
それでもあきらめない橘さんは、西園寺がいるオンボロアパートに引っ越してきます。これが作品のバランス的に吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、「大家さんを好きな西園寺」「西園寺の好きな橘さん」「2人の関係に嫉妬する大家さん」の3本柱で話が進む傾向が更に強くなり、橘さんの出番は増えるでしょうからそこは嬉しいことです。西園寺はヒナの刷り込みのように大家さんを思い続けている、明らかな好意を示す橘さんではなく大家さんに執着する理由がイマイチ伝わりません。最初にヒロイン=大家さんの設定ありきで進んでいてそこが橘ファンとしては不満です、表紙が橘さんじゃないのにも納得いかないですし。
この漫画には小ネタも多く含まれてます。主にオタクの花関連でネタがあります。抱き枕に描かれているキャラが太夜叉であったり。やっぱり作者の武田すん先生は高橋留美子が好きなのでしょう。橘さんもこんなネタを披露します。
むーざんむーざん
下着姿なのは置いといて、これ、どう見ても虎眼流星流れですよね。橘さんシグルイ読んでたんですか。
成績優秀、生徒会副会長、美人でお嬢様でかつチャンピオン紳士。橘さんは完璧なヒロインです。最終的には橘エンドを希望。