2月は日にちが少ないので月末は買う本が多くて大変です。とりあえず1つずつ読んで感想を。オビは細野不二彦先生。「キモい探偵」ってのはあんまりな表現ですが的は射てるかも。ああ探偵事務所11巻。
- 作者: 関崎俊三
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: コミック
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■2人でおでかけ
以前の推理大会(肝試し)で「ああ探1日フリーパス券」をもらった涼子。このチケットを使って、日ごろ仕事で(バイトで)忙しい妻木に休んでもらおうと一緒におでかけすることにします。初めてのデートということで浮かれる涼子は前の日全く眠れず睡眠不足。デート中睡魔とひたすら闘うことに。
実は妻木は妻木である問題を抱えていて、涼子が睡魔から逃れようとデート先を決めるのが妻木にとってはつらい事態になっていきます。
いい年した大人が子供みたいなデートをするという、2人らしい話でした。
■モデル志望の女
ああ探名物の規格外な依頼人、今回はワガママなモデル志望の女。見た目と性格がインパクト満点。お金に困った妻木がやっかいな依頼を渋々受けたのですが、ついに怒り爆発。人相が激変します。
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般若と化した妻木が依頼人に復讐したり、そもそもの金欠の原因のダメっぷりなど、妻木の大人になりきれていない性格が現れた話でした。
■シャーロック・ホームズ・スニーカー
ああ探と敵対することが多い美麗探偵社。人気アイドルの草間の依頼、「シャーロック・ホームズ・スニーカー(SHS)を探して欲しい」という依頼が難航中に妻木が美麗探偵社を訪れる。妻木を見た草間は、彼が履いている靴こそ自分が探しているスニーカーだと言う。妻木が履いていたのは紛れもなくSHSなのですが、草間が探しているのは非売品のレアなSHS。一言妻木にその靴がレアSHSか聞けばいいものを、妻木にコンプレックスがあり頭を下げたくない社長の杉浦は、妻木からSHSを盗むことを社員に命じます。
社長が妻木を敵視する理由や妻木からSHSを奪おうとする社員達の奮闘が面白かったのですが、その中で光ったのは妻木の誠実な人柄。ああ探のエピソードで心に残る「ちょっといい話」は、全て妻木の誠実さからきていると思います。コミカルな話が多かった11巻、最後はいい気分で締めてくれました。
ダッチワイフだレイプだアクの多い漫画が溢れるヤングアニマルの中で、ホっとすることができる漫画。この存在は大事です。チャンピオンでも矢上裕先生がそういう存在になってほしいです。