エロ4者4様 ちぇんじ123

気になっていた漫画を古本屋で見つけたので3巻まで購入。面白かったので4巻もその日のうちに本屋に行って買いました。
123と書いて「ひふみ」と読むと、将棋界の生ける伝説・加藤一二三九段が思い浮かびます。4巻の裏表紙によると「モエ格=美少女格闘漫画の最先端」、ちぇんじ123

ちぇんじ123 4 (チャンピオンREDコミックス)

ちぇんじ123 4 (チャンピオンREDコミックス)

表紙がエロいので他も並べておきます
ちぇんじ123 1 (チャンピオンREDコミックス)ちぇんじ123 2 (チャンピオンREDコミックス)ちぇんじ123 3 (チャンピオンREDコミックス)
表紙から分かるように、隙あらば裸が出てくるあざとい漫画ですが、魅力はあざとさだけでなく色々な要素が混ざった「ゴッタ煮っぷり」だと思います。

特撮オタクの小介川は、ある日クラスメイトの少女月斗素子が不良に絡まれているところを目撃します。助けに向かったところ、不良を一蹴する素子を目撃、素子に今見たことを他言しないように頼まれます。
●格闘少女モノ
素子の中に眠る人格、ひふみこと「ひびき」「ふじこ」「みきり」はそれぞれタイプの異なる格闘技の使い手。主人格の素子に危機が訪れた時に「変身」し、素子を助けます。
打撃、武器、関節技と次々に変わる戦闘シーンは迫力がありますが、他の少女格闘モノと比べて特に秀でているのは、戦いながらも女の子がしっかり可愛いという所。格闘少女モノといえば、格闘美神武龍美女で野獣、CYNTHIA THE MISSIONなどが思い浮かびますが、女の子が戦う漫画は普段の可愛さとのギャップを出すためか格闘シーンがかなり凄惨でけっこう引いてしまうモノが多いですが、ちぇんじ123は格闘シーンの迫力を保ちつつ主人公ひふみの可愛さも両立しています。(例に挙げた漫画より優れている、という意味でなく、特徴として)格闘シーンが迫力不足というわけではなく、DAIさん帝国さんの思春期クレイジーレビューで言うところの「どんなによがった状態になろうと基本の可愛さが損なわれることなくそれでいて大変エロい」というのに通じるところがあると思います。
襲ってくる敵と戦うストーリー展開が重くなり過ぎないのは、真の意味での敵がまだ出てきてないからだと思います。だから今後の展開次第では重くなりそうな気がします。
●オマージュ
タイプの違う3体に変身というと真っ先にゲッターロボを思い浮かべますが、素子たちの育ての父3人は皆ゲッターロボのパイロットから名前がとってあり、ゲッターのオマージュが含まれていることが分かります。(そこら辺はちぇんじ123 - Wikipediaで気付きました)「状況によって3体が変身」の他の例には土塚理弘先生のマテリアル・パズルが思い浮かびます。
また、変身といえば仮面ライダーですが、それのオマージュもアリ。特撮マニアの小介川が好きな「仮面レッダー」の元ネタは明らかに仮面ライダー。普段は気弱な小介川はレッダーの言葉を思い浮かべることで勇気を持った行動を取ります。
●多重人格
多重人格はよく物語に使われる汎用性がある題材。この漫画でも多重人格という題材を活かしています。今まで自分の存在を受け入れてくれる人は父親以外にいなかったひふみ達にとって、小介川はかけがえのない存在であり、明らかな好意を見せます。ここら辺のラブコメ展開もまた面白い。男勝り、クール、天真爛漫というタイプの違う女の子に迫られるという、多重人格の4人のヒロインの魅力をそれぞれ上手く見せています。
どの様な経緯で多重人格になり、またそれをどうやって解決するのか。4人とは違う、「ゼロ」という危険な人格や素子の断片的な記憶がそれにどう関わっているのかは今後語られていくでしょう。多重人格をただ便利な設定として使っているんではなく、物語の核として正面から扱っています。
●お色気
連載誌がチャンピオンREDということもあり、結構エロいです。一番胸の大きく変身する時毎回胸がはだけるみきり。チャイナドレスのスリットが深いためにパンツを脱ぎ、ぱんつをはかないままバトルに突入するふじこ。プールに入れば水着は破けるひびき。彼女達は羞恥心が薄く、そのため恥ずかしがり屋の素子に戻った時の恥じらいが実にいい感じです。4人のそれぞれのキャラを活かしたエロさがあります。

4巻ではひふみを襲う刺客たちの話も一段落し、高校生活にスポットが当たります。新たな格闘少女達が登場し、更に面白くなりそうです。