広島の外国人を狙え(野球スカウトの常識)

高校時代僕が強くハマった作品は「ぴたテン」と「リヴァイアサン」で、毎月電撃ガオ!を買ってました。ぴたテンの最終回は衝撃で、数日間何も考えられなかったものです。世間的な評価は分かりませんが、僕にとってはその時代が「ガオ黄金期」でした。実際当時はあずまんが大王が連載されていた電撃大王よりも勢いのある雑誌で、それも逆転されたように思います。(あくまでも主観です。本屋に置かれている冊数などから)
あの頃のガオで好きだった漫画を描いていた人は、現在は軒並み他誌で活躍しています。

ぴたテン」のコゲどんぼ先生 →なかよしで「かみちゃまかりん」、ジャイブなどで連載。
リヴァイアサン」の衣笠遊先生→マガジンZで「極東奇譚」連載。
EAT-MAN」の吉富昭仁先生→マガジンZで「連人」、チャンピオンREDで「BLUE DROP」連載。後者はガオで掲載された短編の続編。
DearS」のPEACH-PIT先生→バースで「ローゼンメイデン」など。
(追記)「ひまわり幼稚園物語あいこでしょ!」の大井昌和先生を忘れてました。好きな作品を忘れるだなんて。ガオ旧連載作品の欄にあいこでしょ!を載せていないウィキペディアのせいです。現在は4コマ誌を中心に幅広く活躍しています。

マガジンZに旧ガオ作家が2人います。上記の作家ってみんなガオをきっかけに売れて他所で更にブレイクした印象があります。なんんかガオって漫画界の広島カープみたいですね、助っ人外国人の。野球好きなら通じるネタだと思います。
主力だった漫画家がこれだけ雑誌を離れるというのも珍しい話です。現在のガオは僕が定期購読していた時代の顔ぶれとは全く違います。知っているのは「ポポ缶」→「ケメコデラックス」のいわさきまさかず先生くらい。当時期待の新人だったいわさき先生しか知らないのは寂しい話です。
人気の落ちた長期連載でも、それがその雑誌の「顔」となっていると、読者がそれを読むだけで雑誌を認識してくれるから連載を打ち切らないという話を聞いたことがあります。知っている作品、作家がいたらその雑誌を抵抗なく読めますが、いないとなかなか読めません。今のガオにも面白い漫画があるのかもしれませんが、僕が知っている頃のガオとは全く違うので読む気になれないのです。10年後くらいにジャンプを読んでそう思うならまだしも、たった数年でそう思わせるガオ。「ガオ」には「カオ」がないんだ!
つまらないダジャレはほどほどにして、ガオの顔とも言える人が1人います。ヒット作「エルフを狩るモノたち」に「Go West!」、「ヒッカツ!」「住めば都のコスモス荘」の漫画版など黎明期からガオを支えていた矢上裕先生。ところがこの度、週刊少年チャンピオンに移籍するようです。
2007-02-06 - 「最後通牒・こぼれ話」
これはびっくり。好きな漫画家が好きな雑誌に移籍だからがんばって欲しいです。
矢上先生のイメージはやはりエルフを狩るモノたちが強いと思いますが、僕はGo West!やヒッカツ!が好きな作品です。どちらも短い話の中で、ギャグを絡めつつ主人公が旅を通して仲間と出会い成長していく様を描いていて、エルフ〜時代にはない要素を楽しめました。週刊連載という新しい場での活躍に期待します。
いよいよ本格的にカオがなくなったガオ。しかしチャンピオンはどれだけギャグに力を入れるのかと。出来たら尾玉なみえ先生もお願いします。(切実な願い)