『銀河宅配便マグロ』1巻 試し読み

おおひなたごう作品の感想を書くのは難しいです。それはおおひなた先生の作品の魅力が自分の中で上手く言語化できない情報の伝達に齟齬が生じるからです。作品・登場人物の紹介はすでにhttp://blog.goo.ne.jp/maguro2007で詳細にされてますし。どうしよう。
ということで、今回の『銀河宅配便マグロ』試し読み企画を、当ブログは辞退させていただきます。










なーんちゃって!!エイプリールフールのウソでーす!!(この文は4月1日に収録されていません。)

うわぁ、我ながら酷い。適当過ぎる。
こういう適当なことを見事にやってのけるのがおおひなたごう先生の魅力です。これは1巻収録の話の中の1場面です。酷いでしょ、今時4月バカネタだよ?しかもそのあとの展開も投げっぱなしというか意味不明というか…「おおひなたワールド」炸裂です。

銀河宅配便マグロ 1巻 (ビームコミックス)

銀河宅配便マグロ 1巻 (ビームコミックス)

〜あらすじ〜(銀河宅配便マグロ1巻より)
今より遥か未来 銀河暦8341(やさしさ)年
地球と宇宙の生命体はごっちゃになってあっちゃこっちゃの惑星で共存
子を産み育てニートとなりそして死んでいった…

あらすじでもなんでもないですが、この漫画は「近未来を舞台にした宅配便ギャグ漫画」です。案外宅配便ネタも多く、路面駐車で罰金などの、時事ネタにかけたものもあります。
不在者連絡表の話なんて設定を活かした話だと思いますが、この漫画の笑いどころはそれとは違うところにあります。この話だと、12ページの中で人を追いかけるシーンに2ページも費やしています。話の筋とは全く関係なく、やたら構図に気合を入れて。こうした「無駄な」シーン、「意味のない」シーンがマグロにはかなりあるのですが、これっておおひなた作品にとって大事な要素だと思うんですよ。
おおひなたごうの漫画で好きな場面ってある?」と聞かれるといくらでも答えられるのですが、「好きなギャグってある」と聞かれても、答えられるけどしっくりきません。一つのギャグ云々でなく、ギャグ一つ一つが作り出す空気が中毒性を引き起こすんです。例えばパツキンの寝巻きがスケスケのネグリジェだったり、マグロ便の本社のヅケ係長や、キューチャクの髪型など、それぞれを取り上げると笑えるのかどうか分からないものが、場面の中に満たされている面白さ、それが何度も読むうちにクセになります。
単行本の作りに気合が入ってます。漫画には珍しいデザインや凝ったアンケート用紙(おおひなた先生曰く、一番の見所)、著者の独断と偏見で構成された「さくいん」、青色で印刷されているというのも新鮮でした。



今回はブログ始めてから今までの中で一番書くのに苦労しました。おおひなたごう先生の面白さを言葉にするって難しくて、伝えきれなかった感がありますが、他のブロガーの人も感想を書いているので参考にしてみてください。
http://blog.goo.ne.jp/maguro2007/tb/27f1a76842a28578bb362db1ba7ae458
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おおひなたごう先生のブログ、おおひなたごう◆SILVERY NOTEが、つい先日500個を突破しました。毎日キャラを生み出し続けて出した快挙だと思います。どこまで続くか楽しみです。
http://blog.goo.ne.jp/maguro2007