テヅカ・イズ・デッド感想

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ

今話題のサントリー学芸賞関連の記事で知った本です。今までマンガ評論の本に特に興味はなかったのですが、話題になってる本を読んでみようかなぁという軽い気持ちで読みました。件の批判されている本はわざわざ読む気がしませんでした。
読み終えた今でも、この本に書かれている内容のかなりの理解できませんでした。それは今まで活字を読まなかったツケであろうし、マンガ表現に対して専門的な言葉を初めて聞いたからかもしれません。何度も何度も読み直したので、読み進めるのに悲しいほど時間がかかりました。これからまた読み直し、読み深めていきたいと思います。
読んでいて、内容は把握できないところがあっても、強く感じたのが、著者の伊藤剛さんのマンガに対する真摯な態度。自分にとって初めてのマンガ評論本なので、他の評論がどのようなものかは分かりませんが、同じように真摯な態度をとって執筆された物だと思いますし、その中でもこの本は宮本大人さんが同一化技法をめぐる議論に対し、異常なまでの誠実さと評したことから、その中でも深い探究心があったのだと思います。ただの漫画好きとして脱帽です。
マンガ表現史について書かれているのですが、その都度例に出される漫画に興味が湧きました。まず地低国の怪人。ここで語られたキャラとキャラクターの違いなどは、自分の中でまだ読んで理解を深めなければいけない部分だと思いますが、ラストシーンの熱のこもった解説に強烈に惹かれました。表現ウンヌンはまだ分からないけど、「これは面白そうだ」と感じさせてくれました。もう1つはGUNSLINGER GIRL。キャラの扱いを地底国の怪人と比較して語る必要性以上に、作品の特異性を語っているような気がしました。これは読んでみなければ。
この程度の感想しか現状では出せません。漫画を読む合間にもう一度読んでみたい。




●何か硬くてよく分からない文になっちゃったので雑記
はじめての甲子園をアノ人もお気に入り!

こわしや我聞藤木俊先生です。連載終わってしばらく経つけど、早くサンデーに帰ってきて欲しいです。好きな作家さんだし、好きな雑誌なので。とりあえずげんしけん9巻の同人誌を楽しみに待ってます。