スティールボールラン一気読み

9巻まで一気に読みました。私もこんなレースをしてみたいなって思いました。
連載ではウルトラジャンプ移籍をきっかけに読まなくなったのですが、最近のウルトラジャンプがなにやら面白いのでまた連載を追うことにしました。1年以上読んでいないとやはりミッシング・リンクが出てくるもので、遺体とか分からないことだらけ。ツェペリとジョニーの仲が妙に近くなってるのは、藍華とアルのソレ以上のギャップがありました。
話の内容は従来のスタンドバトル色が強くなっている中、各ステージでのゴール付近はレースとしての展開もあり、また、ストーリーの鍵を握る遺体争奪もあります。これが、従来になかったスピード感があります。今まではよくジョジョは進展が遅い遅いとよく言われたものですが、今回はそれを感じません。
単行本を読む前に、ジョジョ好きの友人から「リンゴォがいい、リンゴォがかっこいい。」としきりに勧められました。リンゴォ・ロードアゲイン。一体どのようなキャラクターなのでしょうか。
最初呼んだ印象は、いきなり出てきていきなり負けちゃったという感じでした。今まで出てきた他の刺客とあまり差も感じませんでした。柔らかな物腰や正々堂々さが敵として異質でしたが。
ジャイロは直前のサードステージで、ジャイロが「受け継いだ者」であり「飢えた者」であるディオには勝てないと予言されます。今までの一歩上の立場にある印象だったジャイロは、実はまだ未熟だったのです。そこでリンゴォ。愚直に「男の世界」にこだわり、公正なる「果し合い」で自らを成長させようとするリンゴォは、ジャイロを「応対者」と評します。自分と戦うのに相応しくない男だと。ジャイロは彼との戦いに勝利することで、「光輝く道」を進めと教えられ、成長ます。
リンゴォの存在は、敵でありながら乗り越える壁、師匠のような存在だったのかもしれません。だからこそ異質であり、存在感があったのだと。リンゴォ・ロードアゲイン、読めば読むほどに味のある人物でした。