・・・お、
・・・ずせんせいは・・・
小津先生・・・は、
・・・小津・・・先生は、
彼女のもの!!
連載1年たって電話しただの鼻さわっただの恐ろしいほどのスロー展開をみせる恋愛漫画、ハクバノ王子サマ。
- 作者: 朔ユキ蔵
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/09/29
- メディア: コミック
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同じ高校の同僚の2人の仲が何故進まないかというと、小津に婚約者がいるから。それなのに小津を好きになった原多香子、32歳。生徒から「タカコサマ」と慕われるが恋人のいない自分の将来に不安を感じています。小津は彼女にとっての「ハクバノ王子サマ」と思われたのだが、婚約者がいることを知ってしまう。それでも意識してしまう。ついには小津に告げてしまう、「小津先生のことを意識してしまっています。」と・・・
この「意識してしまっています」っていう表現が絶妙なんですよ。好きとはっきり言えない、婚約者がいることの遠慮や後ろめたさがあるから。
5巻でのタカコサマの素振りシーン。飲み屋で思わず小津の鼻をさわってしまったタカコサマ。しかし、小津との仕事の打ち合わせ中に小津の婚約者から偶然電話があり、小津は他人の男であることを思い知らされるんです。それで、駅のホームで素振り。しかも小津先生は彼女のもの!!とか言いながら。しかもその場面をばっちり小津に見られるっていう完璧な展開。傘を持っているのに手ぶらで素振りっていうのもポイントです。
このあとも江の島行ったり(一応仕事)タカコサマがロウソクを落としたので手をつないだり。行動自体は地味なんですけど、タカコサマの気持ちの揺らぎがこれでもかってくらい出るんです。小津は小津で、5巻ではタカコサマに「意識してしまってるんだと思います」とか言ったりエロ妄想爆発させたりまさに毛虫の活躍。
雑誌ではまたしても読者が肩透かしを食うという展開。ハクバノ王子サマの今後の展開に目が話せません。