手をつないで動揺(32歳)  ハクバノ王子サマ

・・・お、
・・・ずせんせいは・・・

小津先生・・・は、
・・・小津・・・先生は、




彼女のもの!!




連載1年たって電話しただの鼻さわっただの恐ろしいほどのスロー展開をみせる恋愛漫画ハクバノ王子サマ

ハクバノ王子サマ 5 (ビッグコミックス)

ハクバノ王子サマ 5 (ビッグコミックス)

毎回タカコサマと小津の1日1歩で3歩進んで2歩下がる恋の行方にスピリッツっ子は毎週ハラハラ。エロ出身とは思えないキス1つするにも1年以上かけちゃう展開がもどかしい。「ヨイコのことばかり書いてたせいで今更感想」第2弾はハクバノ王子サマ最新5巻。(発売したのは結構前ですが)
同じ高校の同僚の2人の仲が何故進まないかというと、小津に婚約者がいるから。それなのに小津を好きになった原多香子、32歳。生徒から「タカコサマ」と慕われるが恋人のいない自分の将来に不安を感じています。小津は彼女にとっての「ハクバノ王子サマ」と思われたのだが、婚約者がいることを知ってしまう。それでも意識してしまう。ついには小津に告げてしまう、「小津先生のことを意識してしまっています。」と・・・
この「意識してしまっています」っていう表現が絶妙なんですよ。好きとはっきり言えない、婚約者がいることの遠慮や後ろめたさがあるから。
5巻でのタカコサマの素振りシーン。飲み屋で思わず小津の鼻をさわってしまったタカコサマ。しかし、小津との仕事の打ち合わせ中に小津の婚約者から偶然電話があり、小津は他人の男であることを思い知らされるんです。それで、駅のホームで素振り。しかも小津先生は彼女のもの!!とか言いながら。しかもその場面をばっちり小津に見られるっていう完璧な展開。傘を持っているのに手ぶらで素振りっていうのもポイントです。
このあとも江の島行ったり(一応仕事)タカコサマがロウソクを落としたので手をつないだり。行動自体は地味なんですけど、タカコサマの気持ちの揺らぎがこれでもかってくらい出るんです。小津は小津で、5巻ではタカコサマに「意識してしまってるんだと思います」とか言ったりエロ妄想爆発させたりまさに毛虫の活躍。
雑誌ではまたしても読者が肩透かしを食うという展開。ハクバノ王子サマの今後の展開に目が話せません。