ヨイコノミライ 2 

おおひなたごう先生の友人でありファンであるあきんどさんのブログバレバレ!万華鏡おおひなたごう・・・の晩のフロックさんと相互リンクしました。あきんどさんありがとうございます。誰も見てなさそうなのでカウンターすらつけてなかったのですが、もしかしたら見てくれている人もいるのかもしれません。ありがたいです。
おおひなたごう先生の応援ブログにリンクしてもらって早々にもかかわらず、僕は空気が読めないので今日もヨイコノミライについて話します。あきんどさんとあきんどさんのブログからいらしてくれた方はすみません・・・


ヨイコノミライ完全版 3 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライ完全版 3 (IKKI COMICS)

昨日4巻の画像を出したし、何よりも僕が桂坂先輩のファンなのでこの表紙です。
ヨイコノミライ!は、ぺんぎん書房の無料WEB雑誌「コミックSEED」に連載されていました。(当時は最後に!マークのある表示)
この漫画の舞台はある高校の漫画研究会で、登場人物はほとんどがオタク。電車男げんしけんに代表されるように、オタクをテーマにした物語はたくさん作られてきましたが、この漫画が異彩を放ったのはオタクの負の部分、闇の部分を描いていることです。他の作品でも描かれてはいるのですが、あまりにもオタクに否定的な描写をエグいまでに描いています。
「感想と批評の区別もつかない自称批評家」「現実が直視できないオカルト少女」「文芸部からはみだしたボーイズ作家」「自己愛の強烈なナルシスト」「口ばっかりプロの半可通」「ただのオタクに居場所を感じているだけの無能オタク」
漫研部員たちをこう評する青木杏。ある時漫研の部長である井之上が、彼女に、部員たちを厳しく鍛えて漫画家に育てると言う夢を語ります。それをきっかけとして青木は漫研に協力するようになります。しかし、彼女には真の目的があったのです。
新たな活動をすることで、漫研部員たちの人間関係に少しずつ亀裂が走ります。このきっかけを作るのが青木杏。しかし、その亀裂は元からあったのです。
自分を理解してもらえない苛立ち。自分の弱さを直視できず、漫研という集団のぬるま湯の中で好き勝手に振舞う部員たち。青木は、部員たちの内面を探ることで、いわば相手に鏡を見せるのです。
また、青木自身も弱さを持っています。彼女はすでにそれを知り、絶望を知ったからこそ、何も知らずにのほほんと過ごす部員たちに苛立ちを感じ、現実を見せてやろうとするのです。そんな青木もまた、自分が傷つけようとしている井之上の想いや部員の何気ない一言で揺さぶられていきます。井之上の告白に素直に戸惑うなど、人を傷付けることを求める闇だけでなく、歳相応の少女らしいの心があることが分かります。
次第に部から孤立する井之上。他の部員の人間関係も崩れていく中、物語は進んでいく・・・
かに思われたのですが、ぺんぎん書房が倒産&SEED廃刊でヨイコノミライ中途半端に終わり!
・・・まさかこんなことがあるとは思いませんでした。ヨイコノミライ作中も作品自体も未来がないという笑えない結果。作者のきづきあきら先生は自身のブログで「漫画家として続けていけるのか不透明」とまで言う事態でした。
このままこの作品は消えてしまうかと思われたました。
続きます。