チャンピオン変動期

おおひなたごう先生のドリル園児が今週号で最終回でした。残念です。最後は卒園式で、アゲハ蝶の書き忘れなどをまたネタにしていました。まだ連載分がたまってないであろう2巻が出るか心配のところです。作者コメントの蘭には面白いアイデアが出たらまた帰ってくるとのこと。1日1キャラなどアイデアが泉のように沸いてくる先生なら復帰は早いのではないでしょうか。
ただ不安なのは、2巻分がたまってない中途半端な時期に連載が終わったということ。これは打ち切りなのでしょうか。だとしたら、能田先生やサンデーの久米田先生のように雑誌から離れていくという最悪な結果も考えられます。おおひなた先生には早く帰ってきてもらって、この杞憂を吹き飛ばして欲しいです。
週刊少年誌というのはどこも激戦区ですが、最近のチャンピオンは連載作品や作家の変動が激しいと思います。
まず、不動枠。
ドカベン、バキ、浦安は長く主力漫画として君臨しています。(そのあとにおおひなた先生や米原秀幸先生など)
これらはかなりの長期連載で、その功績は計り知れませんが、これらの長期漫画が主力として君臨し続けるのは雑誌としては問題があると思います。
例えばサンデーは、犬夜叉、コナン、MAJORという長期連載漫画が看板でしたが、そのあとガッシュが来て、結界師が徐々に人気を高め、ハヤテが続き、ベテラン椎名先生の絶対可憐チルドレンなど、どんどん下から(上からも)突き上げてきているのです。
ジャンプでも、こち亀は長寿漫画で人気漫画で看板のひとつですが、柱はあくまでワンピース。いつまでも長寿漫画やベテラン作家に頼りきりだと雑誌としての血液が滞ってにごってしまうのです。
アニメ化で知名度を上げた無敵看板娘が文字通り看板となりつつあり、サナギさん涅槃姫みどろ椿ナイトクラブみつどもえなど、これからのチャンピオンを支える可能性のある漫画がすでに一部では話題になっています。(一般的な知名度はまだありませんが)近年出てきたこれらの漫画、漫画家がチャンピオンの看板になる時を楽しみにしています。
サナギさんの作者施川ユウキ先生の言葉遊びのセンスは他にないもので、4コマ漫画としては異例とも言える雑誌上での大きな扱いは看板としての期待の表れだと思います。涅槃姫みどろは、その圧倒的な存在感と理不尽さが受け、今号では巻頭カラー。その他に、連載が決定したのでしょうか、前作の勢いのあるギャグに三つ子のキャラや可愛さが加わったみつどもえ。ますます加速していく変人、変態ワールド、椿ナイトクラブ
また、絶対可憐チルドレンのようにベテランの逆襲も不可欠。おおひなた先生の次回作を楽しみにしたいです。
チャンピオンは今始まりつつあります。だからこそ最後に皮肉を1つ。
なんで歴史あるチャンピオンがコミックバンチの真似事に同人のノリをくっつけたようなことをするのですか?