昨日の日記の続きです。
- 作者: 植芝理一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/23
- メディア: コミック
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こんな日常の中、ト部への思いを自覚していく椿。よだれ→恋なんて理解できないかもしれませんが、これは植芝理論では当然なのです。
ト部のマニアックな行動に目が行きがちですが、少年の中の純な感情が実に初々しいです。いつの世も恋愛に関して男は女に頭が上がらないものです。
ト部に告白する椿。それに対しト部は、何かアプローチをしてと頼みます。ト部が椿の彼女になる証明のアプローチ。椿はト部にキスをしようとしますが、そんなありきたりなアプローチはダメだと言います。
椿にしかできない独創的なアプローチ
一人帰ろうとするト部を、何か思いついた椿が引き止めます。ト部にはさみを借り、財布から写真を取り出します。それは、椿が中学時代に片思いをしていた女の子の写真。
「ト部!これがおまえへのアプローチだ!」
そう言うと、写真をはさみで切り刻みます。
「もう昔の思いで入らない!
今日からト部が俺の彼女になるんだから!」
付き合ってくれとかありきたりなせりふじゃない分、男前です。
それを聞いて、ト部は嬉しさのあまり大量のよだれを出します。この時の恥じらってる顔がまたかわいいんです。
「ねえ 椿くん……椿君って……童貞?」
この子は何を言ってるんだろう?告白されたら童貞かと聞き返す。
「どっ……童貞だよ!」
「そう……よかった……わたしも処女なの……」
すいませんもう勘弁してください。
「わたしが授業中大笑いしたの覚えてる?」
「わたしあの時
誰かの声が聞こえてきて
その声があんまりおかしかったから大笑いしてしまったの」
「その声はこう言ったのよ
椿くん……あなたが
わたしの
生まれて初めてのSEXの相手となる男の子だ―って……」
「今日からわたしは
椿くんの彼女だよ!」
自分でも書いていて訳が分からなくなってきました。
とにかくこのマニアックで少し不思議なこの物語、おそらくSEXが物語のターニングポイントだと思いますが、2人は今だキスもしていません。そこがまたいい。2人がSEXをするとき、この物語は終わるのでしょうか?しろがねとナルミのキスのように。
この後の話も、目をつむった椿の前で全裸になったり、ノーパン登校したりと、ト部の奇行は止まりません。身持ちの硬さともギャップもまた、イイ。
謎の彼女Ⅹ、とてもオススメの1冊です。