このマンガがすごい!がすごい!

今更ながら「このマンガがすごい!」2006版を古本屋で買いました。2006と言っても発売されたのは去年の暮れです。

このマンガがすごい!2006 ・オトコ版

このマンガがすごい!2006 ・オトコ版

前に立ち読みしたのですが、取り扱っている漫画がほとんど知っている漫画ばかりなので買う気がしませんでした。マンガベスト20のうち知らない漫画は五十嵐大介先生の「魔女」のみでした。しかし、今読むと感慨深い記事がありました。それは、「この新連載を要check」というもの。その名の通り、新連載の紹介です。

ジャンプで紹介されていたのは「べしゃり暮らし」。「この手のジャンルを(ジャンプ)の読者が受け入れるかどうか、という点にも注目」と書いてありましたが、受け入れませんでした。打ち切り→おそらく他誌で連載。
マガジンで紹介されていたのは「ぼくらの戦国白球伝」。神TO戦国生徒会となんとなくタイトルがカブります。戦国時代にタイムスリップした高校球児が、織田信長などの歴史上の人物たちと野球をするギャグ漫画です。信長の妹がチアガールの格好したり雑誌の都合でページ減らされたりして結局打ち切り
そしてチャンピオンで紹介されたのが「フットブルース」というサッカー漫画。

フットブルース 1 (少年チャンピオン・コミックス)

フットブルース 1 (少年チャンピオン・コミックス)

作者の能田達規先生の前作「ORANGE」は、サッカーの地方2部リーグのチームが1部リーグを目指す漫画です。僕はこの漫画が大好きで、新連載のフットブルースにも期待してました。
野球が盛んな島で育った双子の兄弟が、転校生の勧めで初めてサッカーの試合を観戦し、心を奪われます。サッカー選手を志しますが、野球バカの父親が反発。親に隠れて隣町の人間とフットサルを始めます。
フットサル大会に出場したところまでは描かれたのですが、あえなく打ち切り。小学校からプロになるまでを描くサッカー版「MAJOR」のような大作になることを期待したのですが・・残念です。チャンピオンには珍しい正統派な少年漫画だと思ったんですが、それが逆にチャンピオンでは浮いたのでしょうか?何年もチャンピオンで書いていた作者なので、それはないと思いますが・・・
連載はけっこう回数を重ねてたのですが、1巻しか出さないのが秋田書店流です。2巻を出さないつもりなら、私は秋田書店を訴える!
チャンピオンではなく、もっと評価される所に移籍して欲しいと思ってましたが、作者は今シリウスで書いているみたいです。またそんな濃い所を・・・
オレンジについてはまた詳しく書きたいです。

つまりは「このマンガがすごい!」に紹介された少年誌の3つの連載が打ち切られたということです。宝島社は打ち切られそうな漫画をチョイスしたとしか思えません。すごい確率です。
ちなみに4大少年誌のひとつ、サンデーで紹介されていたのは「絶対可憐チルドレン」。「前回2作品みたいにまた打ち切られるんだろ」という宝島社の意図が見えているようですが、こちらは今ではサンデーの看板のひとつと言っていいでしょう。

あと、成年漫画(つまりはエロ)も少し紹介していたのですが、ロリ系ばかりだったのは書いた人のただの趣味なのでしょうか?時代の病なのでしょうか?