新巨人の星は、無かったことに

はてなダイアリーの機能がイマイチ分からないまま書いてます。トラックバックって何?どうやったら他のブログみたいにリンクとか表示できるの?
まあそのうち何とかなるだろうから、今は気ままに日記を書くとしましょう。


マガジンで巨人の星が始まりましたね。

球漫画は好きです。プロ野球好きということも関係あるのでしょう。
ドカベンストッパー毒島ジャイアント、ONE OUTS、いずれもそれぞれ個性的で甲乙つけがたいですが、巨人の星はその中でも特別な存在です。
スポ根漫画全盛のアツい、アツすぎるストーリー、燃えたぎる友情、ライバルとの死闘、奇抜な魔球、勝利のための狂ったような特訓(例えば鉄球をバットで打ったり)など、語りつくせない魅力があります。

そんな名作野球漫画をリメイク、どんな出来になるのでしょう?
正直良い予感がしません。


読んでみての感想ですが・・・これなんて「あひるの空」?
なんか中学校の野球部はみんな不良で、野球をやっちゃ駄目で、そんな中を主人公が奮闘するみたいな・・・ありふれたストーリー。
そうはいっても、この手の話の流れは王道的で、この流れに沿った名作が多いのも事実です。あひるの空の他にROOKIES、MAJORの中学時代など、いずれも劣らず良作です。

しかしそれを「巨人の星」でやる必要があるのでしょうか?

手塚治虫の「鉄腕アトム」の「地上最大のロボット」に、ノース2号というロボットが出てきます。突然襲ってきたロボットと応戦、破壊され、彼の主人は悲しみにくれます。数ページにしか過ぎないのですが、印象的なシーンです。

それを浦沢直樹は「PLUTO」で大胆なアレンジをしました。ノース2号の主人は盲目の天才音楽家、ノース2号はかつて戦場で戦っていました。ノース2号と主人、そしてその母の過去の話を経て、この2人の関係性を強く印象付けました。
最後はあえて原作のように「破壊されたノース2号を見て悲しみにくれる主人」という描きかたをしないで、「遠くにいるノース2号の歌を聞く主人」という描き方をしたというのも印象的でした。


何を言いたいかというと、リメイクというのは過去の設定を活かしつつも新しい要素を肉付けするべきものなのではないかということです。このままではキャラクターの名前だけ巨人の星を騙った海賊版以下の漫画になってしまいそうです。まだ1週だけなのでなんとも言えませんが、作者らしさ、現代らしさの中に少しでも巨人の星らしさを見せて欲しいです。

しかしあのダサい眉毛の男は飛雄馬なのでしょうか?だとしたらもう・・・
まあハナからマガジンには大して期待してませんが。野中先生の新連載には期待してます。