渡久地東亜・その生き様

ONE OUTSもついに最終巻。名残惜しいです。

ONE OUTS 19 (ヤングジャンプコミックス)

ONE OUTS 19 (ヤングジャンプコミックス)


この漫画がどんな漫画というのは、「あえて!!直球勝負!!」と「ちょいカスタム」のあまえないでよっ!南部千歳: せなか:オタロードBlogで詳しく描かれています。これ以上のものを僕は書けませんからリンクを見てください。わんだーらんどの店員さんに脱帽です。
渡久地の存在が野球漫画の中でも異質だったのは、完全に周りより上の立場にいることです。それだけならただの万能の出来杉君になるのですが、「球が遅い」「直球しか投げれない」という普通ピッチャーだったら致命的な弱点を持っていたので、読んでいて淡白にならず、心理戦を緊迫して楽しめました。さらには2軍の落ちこぼれ選手を覚醒させたり、さらには球団自体を作り変えていきます。(まさかあそこまでやるとは・・・衝撃的でした)そして、敵は徹底的に蹴落とす。その試合に勝つだけでなく、優勝するために他のチームとの試合にも負けるように敵の弱点をこれでもかと言うほどさらします。ジョンソンとのスチール合戦は本当に息が詰まるようでした。最後にジョンソンがブルーマーズに重傷を負わされた時、渡久地が戦略としてそれを思いついていた時は、鳥肌が立ちました。
勝利を確信したのか、最後までリカオンズを見守ることなく去った渡久地。最後まで渡久地は別の次元にいました。ファンタジーの世界で、球界のドンと戦っていました
単行本を読まないと意味がわからないオチです。オマケページも毎回面白くかったです。